大林JVと大成JVが落札 上曽トンネル本体工事 県議会の承認後に本契約(県道路建設課)

[2019/10/7 茨城版]
 県道路建設課は6日、上曽トンネル本体工事に係る総合評価方式(標準型)の一般競争入札2件を開札し、石岡工区は大林・株木・市村JVが36億6538万円で、桜川工区は大成・岡部・白田JVが26億9754万円でそれぞれ落札した。このあと県議会の20年第1回定例会で工事契約案の承認を受けてから着工し、石岡工区については23年3月15日まで、桜川工区については22年9月30日までの工期で施工する。

 工事の内容は、石岡工区が石岡市道B3760号線の石岡市上曽地内、延長1939mのトンネル工事で、掘削・支保工2261.4mやインバート工329m、覆工工1938.4m。桜川工区は桜川市道M2753号線の桜川市真壁町山尾地内、延長1599mで、掘削・支保工1715.6mやインバート工123m、覆工工1598.4mの内容となる。予定価格は石岡工区が39億8411万円、桜川工区が29億3211万円に設定していた。

 いずれの工事も、トンネルの安全性や安定性、長期的なライフサイクルコストの低減を図るため、企業からの技術提案を評価の対象とする総合評価方式(標準型)を採用した。土木一式工事について特定建設業許可を持つ3者で編成するJVを対象とし、石岡工区には8者、桜川工区には9者(うち1者は取り下り)が参加した。

 上曽トンネルは、県道石岡筑西線の上曽峠の区間の幅員が狭小で屈曲部も多く、急勾配の交通危険箇所となっていることに加え、冬季の凍結や降雪時に度々通交不能となることから計画された。当初は県の事業として計画していたが、多額の事業費を要することなどから休止となり、その後、改めて両市の事業として再開した。

 石岡市上曽地内から桜川市真壁町山尾地内まで、トンネル区間3.5kmを含む約5.6kmを合併支援事業の対象とし、石岡市区間約3kmは石岡市道B3760号線として、桜川市区間約2.6kmは桜川市道M2753号線として、それぞれ合併特例債を財源に整備する。

 実際の設計や工事などは県が両市から受託し、これまでに環境調査やトンネルの詳細設計、および付随する地質調査をはじめ、トンネル本体工事の発注に向けた工事用進入路の整備を進めてきた。県の本年度の当初予算には、債務負担行為に20年度から22年度まで限度額91億9000万円を設定している。

 今回採用するNATM工法は、周辺地山が持つ支保機能を有効に活用し、吹付コンクリートやロックボルト、鋼製支保工などで地山の安定を確保しながら掘削する工法。トンネルの設計はオリエンタルコンサルタンツ(本社・東京都渋谷区)が策定した。

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