年度内に概略ルート提示 国道123号御前山ルート那珂川大橋架替の事業採択へ 御前山拡幅は来年度にも供用(県道路建設課)

[2020/1/8 茨城版]
 県道路建設課は、国道123号の常陸大宮市野口から城里町御前山までの区間で整備中の御前山バイパス(仮称)で、現在事業中の現道拡幅区間および常陸大宮市が合併市町村幹線道路緊急整備支援事業で整備しているバイパス区間ともに20年度内にも供用するとの見通しを示した。また、これら区間の東側に位置する城里町御前山までの区間は、那珂川大橋の新橋の架け替え位置を含む概略的なルート案を作成し、本年度中に地元説明会の実施を予定している。新橋については橋台や橋脚の位置・基数、河川区域内での施工方法などを常陸河川国道事務所と協議しており、デザインについても地域のシンボルとして愛されてきた赤いトラス橋の現橋を踏まえ、御前山の景観に馴染むよう地元と協議していく考え。

 県議会第4回定例会の一般質問で、鈴木定幸議員(自民)の質問に伊藤高土木部長が答えた。

 国道123号は、栃木県宇都宮市と水戸市を結ぶ重要な広域幹線道路であるとともに、地域住民の日常生活にも欠かすことのできない重要な路線。このうち常陸大宮市野口から那珂川大橋を含む城里町御前山までの約3kmの区間は、幅員が狭く屈曲していることから、安全性の向上や交通の円滑化を図るため県と常陸大宮市で整備を進めている。

 このうち、常陸大宮市御前山総合支所東側の市道交差点から東に向かって約600m区間は県が現道の拡幅事業を行っており、現在、道路改良工事を実施している。

 また、これと連続する県道那須烏山御前山線までの約700m区間は常陸大宮市が合併市町村幹線道路緊急整備支援事業でバイパス整備を進めていて、これら事業中の2つの区間ともに20年度内の供用を目指している。

 これら2つの区間の東側の、県道那須烏山御前山線から那珂川大橋の架け替えを含む城里町御前山に至る区間については、本バイパスと交差する県道常陸大宮御前山線や県道赤沢茂本線の取付方法や「道の駅かつら」へのアクセス方法などの課題もあったことから、これまでルート検討に時間を要してきた。

 那珂川大橋は完成後70年が経過し、18年10月に実施した橋梁定期点検の結果、「構造物の機能に支障が生じる可能性があり、早期に措置を講ずべき状態」と判断されている。

 このようなことから、県はこれまで地元常陸大宮市や城里町、那珂川の管理者である国土交通省常陸河川国道事務所と協議を重ね、新橋の架け替え位置を含む概略的なルート案を作成して、本年度中にも地元説明会の実施を予定している。引き続き必要な調査、設計などに取り組み、那珂川大橋架け替えの国の補助事業の新規事業採択に向けて国に要望していく考え。

 また、新橋の設計にあたっては、国が定めた技術基準「道路橋示方書」に基づき、架橋位置のさまざまな制約条件を踏まえ、維持管理も含めた経済性、耐震性能に優れた構造、そして環境への調和などを総合的に比較検討し、最適な橋梁形式を選定することとしている。

 那珂川大橋についてはまず、那珂川の治水に与える影響を考慮する必要があることから、河川区域内に設置する橋台、橋脚の位置や基数、河川区域内での施工方法などについて、河川管理者である常陸河川国道事務所との協議を行っている。さらに、那珂川大橋の架橋位置は御前山県立自然公園区域の特別区域に含まれているため、自然環境への影響を把握するための調査も実施している。

 那珂川大橋は1949年の建設以来、約70年間にわたり地元住民の生活を支えるだけではなく、御前山地域の景観に溶け込んだ赤いトラス橋として、この地域のシンボルとしても愛されてきた。また、最近ではその豊かな自然環境を活かしたイベントが行われるなど、地域住民のみならず、県内外からも数多く訪れる県内有数の観光地になっている。

 伊藤部長は「那珂川大橋の架け替えにあたっては、この地域の開発構想などとの整合を図りつつ、景観にも配慮することが重要であると認識していることから、将来にわたり、新しい那珂川大橋が御前山の景観に馴染むよう、地元常陸大宮市や城里町の意見も十分に聞きながら整備に取り組んでいく」と答えた。

Comments are closed.


Powered by WordPress, WP Theme designed by WSC Project.