ごみ処理施設の発注へ 新年度予算が成立 神栖消防署改修に5700万円(鹿島地方事務組合)

[2020/1/24 茨城版]
 鹿島地方事務組合(管理者・石田進神栖市長)はこのほど、20年度当初予算の概要を明らかにした。一般会計は1億0572万円で、前年度当初と比べて10%の減となった。一般会計に特別会計3会計を加えた予算総額は53億6843万円で、前年度当初を2億6532万円、率にして5.2%増加している。新年度予算には神栖消防署庁舎の雨漏り改修工事費のほか、鹿嶋消防署のオーバースライダー修繕工事費や庁舎の設計委託料、公設鹿島地方卸売市場の排水溝整備工事費などを計上。また、ごみ処理施設整備事業は新年度の発注に向けて、引き続き生活環境影響調査や基本計画の策定を進めるほか、建設予定地に立地する建物等補償調査算定業務委託料を盛り込んだ。

 神栖消防署は、庁舎の建物内で雨漏りする箇所がみられるため、雨漏り対策で外装工事や内部改修工事を行う。庁舎は1階が神栖消防署、2-3階が消防本部となっており、1989年に建設された。規模はRC造3階建て、延べ1563平方mで、設計は三好設計(神栖市)が策定した。

 鹿嶋消防署は車庫のオーバースライダー修繕工事を行うほか、老朽化した消防庁舎の雨漏り改修工事に向けて建物内の調査を実施する。庁舎は86年に建設されており、必要があれば改修工事に向けて設計を委託する予定だ。

 公設鹿島地方卸売市場では排水溝の不具合がみられるため、引き続き敷地内の排水溝整備工事を行う。19年度には、建屋出入口の排水溝整備工事を実施した。

 ごみ処理施設整備事業は、生活環境影響調査業務をエヌエス環境(東京都港区)、ごみ処理施設整備基本計画および発注支援業務を東和テクノロジー(広島県広島市)で進めている。履行期間は20年12月末までで、3月末ごろに基本計画がまとまれば業者の選定作業に入る考えだ。新年度は建設予定地に建つ作業員詰所や資材置き場、駐車場などの建物等補償調査算定業務を行う。

 ごみ処理施設は、神栖市東和田の鹿島共同再資源化センター敷地内の、砂山都市緑地に面する敷地の東側約1万平方mに建設する。施設は焼却施設(熱回収施設)で、処理方式は全連続燃焼式ストーカ炉または流動床炉、最大処理量は239t/日(119.5t/24時間稼動×2炉)を想定している。総事業費には約217億円を投じる。

 鹿嶋市と神栖市の可燃性一般廃棄物は、組合が運営する広域鹿嶋RDFセンターと広域波崎RDFセンターの2カ所で固形燃料化し、第三セクターの鹿島共同再資源化センターで周辺企業からの産業廃棄物とともに焼却して、電気などのエネルギーとして再生している。しかしRDFセンターの老朽化が進んでいることから、両市と組合でごみ処理方式を見直した結果、RDF化を止めて焼却施設へ移行する。

 当初予算にはこのほか、鹿嶋と波崎の広域RDFセンター機械設備更新工事費や波崎消防署土合分署の発電設備更新工事費、鹿島港消防署のエアコン更新に伴う設計業務委託料などを計上した。

 同組合は、神栖市と鹿嶋市の2市で構成する一部事務組合で、公設鹿島地方卸売市場やごみ固形燃料(RDF)化事業、広域消防事業の管理・運営などを行っている。

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