3カ年で埋設管改修 卸売市場再整備実施計画 概算事業費に約37億円 拡張用地は26年度造成完了へ(水戸市)

[2020/1/31 茨城版]
 水戸市公設地方卸売市場はこのほど、再整備計画の「I期5カ年実施計画」を策定した。19年3月に策定した公設地方卸売市場再整備計画の実現に向け、計画期間10カ年を2期に分け、それぞれ実施計画を策定して実効性のある計画の推進に努める。前半のI期には冷蔵庫の改築やトイレの改修、非常用電源の拡充や電気設備の更新、用地拡張のための隣接地取得などの事業を盛り込み、概算事業費に37億3700万円を想定する。各種設備の地中埋設管改修は20年度に基本構想を策定し、21年度から3か年で工事を予定。拡張用地はI期に都市計画変更手続きや用地取得、造成設計などを実施して、26年度の造成工事完了を目指す。

 再整備計画は、目指す姿に「取扱高日本一を誇る地方卸売市場として、産地や消費者等に選ばれ、にぎわいのある経済・流通拠点」を掲げる。これを実現するため、生鮮食料品の安全・安心を確保する上で必須となる既存の施設・設備の維持・更新を進めるとともに、時代の要請に応え、市場としての機能強化に向けた取り組みを重点的に位置付け、市場関係者との協働により実効性のある計画を策定する。

 ハード事業の整備は、スケジュールをI期(19年度から23年度までの5カ年)とII期(24年度から28年度までの5カ年)に区分し、公設地方卸売市場事業会計の健全化に留意しながら計画的に推進する。

 主要施策の年度別計画を基本方針ごとに見ると、「生鮮食料品等の安全・安心を確保する市場づくり」に位置付けた事業のうち、水戸市中央水産協同組合による冷蔵庫の改築は19年度に関係機関と協議して20年度に工事を実施する。水産低温買荷保管積込所付属施設は、ドックシェルターやシートシャッターの更新で22年度に設計、23年度に工事を計画する。

 仲卸棟の売場換気排熱対策は、20年度に基本構想を策定し21年度に設計と工事を行う。トイレの改修は水産棟(1階北側・南側)と関連商品売場棟(2カ所)が19年度に設計を策定して20年度に工事、水産低温買荷保管積込所(北側・南側)と中央棟(1階身障者用、2階、3階、4階)が22年度に設計を策定して23年度に工事を行う。

 荷捌所や加工施設などの整備は、青果部買配送センターの雨天対策で22年度に設計、23年度に工事を行い、花き部門の加工施設は20年度に設計、21年度に工事を計画する。ループ道路の整備は、冷蔵庫の改築に伴う付け替え整備で19年度に測量と設計およびI期工事を、20年度にII期工事を計画。関連商品売場棟周辺の拡張でも、22年度に設計を策定して23年度に工事を行う。

 基本方針の「産地や消費者等に選ばれる市場づくり」では、青果棟売場の効率的な温度管理を19年度に検討し、20年度には換気排熱対策基本構想を策定する。花き第2買荷保管積込所の保温化は21年度に設計、22年度に関係機関協議、23年度に工事を行う。

 庇の延長整備は、青果棟(東側・西側)について19年度に基本計画、基本設計、実施設計を策定し、工事は20年度に西側を茨城県大同青果(株)で、21年度に西側を水戸中央青果(株)で、22年度に東側を市で実施する。水産棟(西側)は、22年度に設計を策定して23年度に工事を行う。

 荷捌所の整備は、青果棟東側で19年度に設計、20年度に工事を、水産棟東側で20年度に設計、21年度に関係機関協議、22年度に工事を行う。青果買荷保管積込所の雨天対策は21年度に設計、22年度に工事を予定する。

 「環境にやさしく、災害に強い、持続可能な市場づくり」では、フロンガス対策として青果棟保冷庫の冷媒更新の工事と水産低温買荷積込所の冷媒更新の設計および工事を20年度に、水産棟活魚水槽(4槽)の更新工事を21年度に実施する。LED化の推進も、水産低温買荷積込所は20年度、水産棟売場は21年度、青果棟売場は22年度にそれぞれ設計と工事を計画する。

 非常用電源の拡充は、19年度に基本計画を策定して20年度に実施設計と工事を行う。これにあわせて非常用照明の更新も、II期実施計画から前倒して行う。電線管やガス管、給水管、側溝など地中埋設管の改修は、20年度に基本構想を策定し21年度から23年度までの3カ年で施工する。中央棟の変電所改修は21年度に、青果部配送センターと水産低温買荷積込所の電気設備工事は23年度に実施し、消防設備の更新は23年度に設計を策定して25年度の完成を目指す。

 駐車場の改修は、おもいやり駐車区画の設置などを含め、仲卸棟周辺の東側を19年度、西側を21年度に施工し、関連商品売場棟前も21年度に施工する。花き棟周辺は南側を22年度に、北側を23年度に施工する。

 シャッターの更新は、関連商品売場棟で20年度に設計、21年度に工事を、仲卸棟・中央棟売場で21年度に設計、22年度に工事を、花き棟で22年度に設計、23年度に工事を計画。中央棟へのエレベーターの整備は、23年度に設計を策定して24年度の完了を目指す。

 隣接地の拡張用地確保は、19年度に関係機関協議、20年度に都市計画法の変更手続き、21年度に測量と補償調査、21年度に用地取得、22年度に用地取得と造成設計を計画する。造成工事の完了は26年度を見込む。

 目標指標は、これらの各種施策を展開し市場としての機能強化を図ることで、年間取扱金額を17年度の801億円から23年度には820億円(参考・28年度目標値840億円)に引き上げる。

 5カ年実施計画の概算事業費は、これまでの実績などを参考に、市場関係者が事業主体となるものも含めて必要な事業費を積み上げ算出したところ、37億3700万円と想定する。内訳は、市が主体となる事業の設計委託料に1億6700万円、工事費に16億8400万円、市場関係者が主体となる事業の工事費に18億0600万円とその補助金4億5000万円など。

 実施計画の実効性を財政面から担保し、事業の円滑な実施を確保する財政計画は、市の負担が使用料8億4500万円、国庫支出金5億8700万円、地方債など9億4900万円のあわせて23億8100万円、市場関係者の負担が事業費から補助金を差し引いた13億5600万円の、合計37億3700万円としている。

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