新庁舎建設で9億円 投資的経費6.1%増 袋田地区に防災センター 防災強化へ都市再生整備計画(大子町予算案)

[2020/2/6 茨城版]
 大子町の高梨哲彦町長は4日、記者会見を開いて20年度当初予算案の概要を説明した。一般会計の総額は101億6000万円で、台風19号の災害復旧費の積み増しなどで前年度当初比3.2%増となった。主な事業は、新庁舎建設事業費9億0954万円を予算化し、計画見直しによる延期から1年遅れでの着工を目指す。また、台風19号の被害を踏まえて避難所などになる袋田防災センターの整備を計画し、実施設計委託料300万円を予算化するほか、防災強化に向けて都市再生整備計画を策定する。

 一般会計の投資的経費は15億3788万円で、袋田の滝第2観望台デッキの改修や新庁舎建設予定地の施設解体工事などの影響により、前年度当初比6.1%増加した。特別会計と水道事業を合わせた総額は162億3668万円となり、一般会計の伸びによる影響などから前年度当初比2.1%の増となっている。

 主な事業のうち、台風19号の被害で建設地を変更した新庁舎建設計画は、継続費をこれまでの19-20年度から1年延長して19-21年度の3カ年とし、総額も21億9322万円から20億4606万円に減額している。

 この計画では、高梨町長の就任に伴いコスト縮減に向けた計画の見直しを行い、21年4月の供用開始を目指し準備を進めていた。18年度中に基本設計をまとめたあと、昨年末の発注に向けて実施設計を策定していたが、台風19号で建設地が被災。事業を中止して建設地を含めた見直し作業を行い、1月に旧東京理科大学大子研修センターグラウンド(北田気662)を新たな建設地として決定した。

 今後は、遠藤克彦建築研究所(東京都品川区)に委託して基本・実施設計に着手し、基本設計は年度内にもまとめる考え。新年度予算には設計委託料や工事費のほか、進入路の測量設計委託料567万円や既存施設の解体へ3350万円なども計上している。高梨町長は防災機能を充実させる考えも示し、22年3月の竣工を目標に整備を進めていく。

 台風19号の被害を受けて、防災センターの整備や市街地の防災強化へ向けた都市再生整備計画の策定も行う。被害が大きかった袋田地区には、旧袋田分館の跡地を活用して避難所として利用できる袋田防災センターを整備するため、設計委託料300万円を予算化する。コミュニティセンターも併せ持つ施設としたい意向で、21年度中を供用開始を目指す。中心市街地では、防災強化や活性化などを目指し都市再生整備計画を策定する。メニューはこれから検討するが、新庁舎完成後の役場跡地の活用なども盛り込む考えだ。このほか、中心市街地排水処理対策事業の全体計画策定委託料に671万円を計上した。

 このほかの事業は、古民家を活用した茨城ブランド向上事業費に2270万円を計上し、佐貫地区にある古民家を活用した地域交流拠点やインバウンドの宿泊施設、サイクリングの休憩場所、こんにゃくづくり体験施設などの整備を想定する。

 道の駅「だいご」では、魅力度向上へ観光物産館の改修工事を計画し、設計委託料355万円を予算化した。内部を改修し、売り場面積の拡張や設備の老朽化対策などを行う。完成後10年が経過した袋田の滝第2観瀑台では損傷が著しい木製デッキの改修工事費に7416万円、町営宿泊施設やみぞでは屋根の防水改修や給水設備改修などに3862万円を計上した。

 道路新設改良費は、防災・安全交付金事業分として通学路整備や橋梁・トンネル・舗装・法面修繕などに総額1億3043万円、124橋分の橋梁定期点検業務委託料に4000万円、道路維持工事費に4000万円を確保。水道事業は、池田地区の配水池築造などに1億5252万円を予算化している。

Comments are closed.


Powered by WordPress, WP Theme designed by WSC Project.