公共事業費は1270億円程度に 県の新年度予算案骨子が明らかに 国土強靭化を推進(いばらき自民党)

[2020/2/14 茨城版]
 いばらき自民党によると、県の20年度一般会計当初予算案は前年度当初比で2.4%増加し、1兆1630億円程度となる見通し。主な要因は災害関連事業費や地方消費税の税率変更、社会保障関係費の伸びによるもので、過去最大の規模となる。公共事業費は、特別会計・企業会計を含め全体で0.7%増の1270億円程度。東日本大震災分は減となるものの、国土強靭化3か年緊急対策に対応した防災・減災事業費などが増えるため増加している。主な事業には、アクアワールド茨城県大洗水族館の新館整備の設計費やあすなろの郷再編整備に向けた用地造成設計など。国土強靭化3か年緊急対策に対応した防災・減災事業は、前年度から大幅増の122億3600万円を予算化する。

 歳出を性質別に見ると、義務的経費は4970億円程度で1.1%増、投資的経費は1600億円程度で5.8%増、一般行政費は3520億円程度で0.2%増、税交付金等は1550億円程度で8.9%増となる。投資的経費の増加の要因は、国の防災・減災、国土強靭化のための緊急対策と歩調をあわせた公共事業費の増や、県を経由する国交付金事業の増などによるものとなる。

 公共事業費の内訳は、国補公共事業が0.3%減の1020億円程度で、県単公共が5.1%増の250億円程度。国補公共事業については、補助事業が1.5%減の840億円程度となり、一方で直轄事業は5.2%増の180億円程度となる。

 新年度予算案における重点施策は、引き続き総合計画に位置付けた4つのチャレンジごとに各種施策を推進する。このうち「新しい豊かさへのチャレンジ」では、新規事業として中小企業融資資金貸付金(事業承継支援融資分)に1億円を計上して融資枠3億円を確保し、事業承継に係る資金調達時に経営者保証の設定が不要な融資メニューを創設する。

 また、事業継続力強化支援計画推進事業は小規模事業者の事業継続力の強化に向けた商工会などの計画策定支援に1000万円を、県北地域牽引産業・中核企業創出事業は県北地域の産業競争力強化に向けた支援体制を構築するため4000万円を用意。「いばらきの養殖産業」創出事業では、循環式陸上飼育システムなどを活用した養殖産業の創出に向けた基本構想を策定するため、800万円を計上する。

 前年度から拡充する事業は、次世代技術活用ビジネスイノベーション創出事業に前年度から2300万円増の1億2800万円を計上して、IoT・AIなどを活用した新たなビジネスプランの事業化の実証などを進める。いばらき宇宙ビジネス創造拠点事業には4000万円増の1億4500万円を予算化し、実証プロジェクトの推進や県内の宇宙機器開発試験ネットワークの構築などを行う。

 「新しい安心安全へのチャレンジ」では、あすなろの郷再編整備関連事業に前年度から7300万円増の9300万円を確保して、あすなろの郷再編整備に向けた民間施設用地の造成設計などを実施する。

 国土強靭化3か年緊急対策に対応した防災・減災事業には、前年度から78億0700万円と大幅増の122億3600万円を予算化して、道路の法面対策や橋梁の耐震化、河道改修などを進める。県単公共事業の防災・減災対策事業もほぼ倍増の47億6200万円を確保し、河川の護岸修繕や土砂撤去、急傾斜地崩壊防止のための工事を実施する。

 「新しい人財育成へのチャレンジ」では、新たに県立学校先端技術活用教育推進事業に1億0700万円を計上して中高一貫教育校におけるICTを活用した授業環境を整備するほか、図書館魅力向上推進事業では前年度から4000万円増の6800万円を確保して、県立図書館にカフェスペースを設置するための改修工事を実施する。

 「新しい夢・希望へのチャレンジ」には、新規事業のアクアワールド茨城県大洗水族館新館整備事業に3億4700万円を盛り込み、ジンベエザメ展示に向けた施設整備に係る設計などを進める。また県民の森等魅力向上事業では県民の森や県植物園の魅力向上に向けた計画を策定するため、2000万円を予算化。2020東京五輪競技大会警備対策事業には、8900万円を計上する。

 このほか、フラワーパーク振興対策事業は18億円を本年度の最終補正予算に計上する予定。フラワーパーク魅力向上計画に基づき、観光拠点としてのリニューアル工事などを実施して、22年度のオープンを目指す。

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