猛獣舎を3カ年で改築 普通建設費が8%増 清掃センター設備改良に40億円(日立市予算案)

[2020/3/5 茨城版]
 日立市(小川春樹市長)の20年度当初予算案は、一般会計の総額が731億4700万円で、前年度当初から2%の伸びとなった。主な事業は、20-22年度の3カ年継続費として清掃センターの基幹的設備改良に総額40億4265万円、かみね動物園の猛獣舎整備に総額10億5310万円、中里中学校の校舎改築に総額11億0514万円、十王中学校の体育館改築に10億3820万円を、20-21年度の2カ年継続費としてみやた認定こども園の園舎建設に総額7億1350万円、久慈サンピア日立の改修に総額14億0720万円をそれぞれ設定する。このほか、萬春園再整備事業では実施設計、常陸多賀駅では自由通路などの整備検討、池ノ川の日立市市民運動公園では野球場改修の基本計画などに着手する(主な事業は6面)。

 一般会計の投資的経費は124億2155万円で、中学校改築や19年度に着工した滑川団地建替事業の本格化などにより、前年度当初から8.1%増と2年ぶりに増加した。特別会計と企業会計を含めた総額は1210億0982万円で、一般会計や介護保険特別会計、下水道事業などの増加により前年度当初比1.9%増となっている。

 主な事業のうち、かみね動物園では19-20年度でニホンザル舎の移転改築工事を進めており、20年度からは猛獣舎の移転改築工事を行う。園の西側にある猛獣舎ではライオンやトラなどが飼育されているが、老朽化や狭あい化などから現ニホンザル舎跡地に移転する。昨年から、横須賀満夫建築設計事務所(水戸市南町)で基本・実施設計を策定中で、年度内にまとめたあと工事は22年度までの3カ年で進める計画だ。新年度にはレッサーパンダ舎の整備も予定しており、年度内の供用を目指す。

 萬春園再整備事業は、介護サービス事業特別会計に実施設計委託料8439万円を計上した。萬春園は1975年に鮎川町に開設された市初の特養ホームで、老朽化や耐震性の問題から鮎川町3-5-1にある面積8987平方mの民有地に移転して改築する。新施設には、現在ある▽特養ホーム▽短期入所生活介護▽居宅介護▽通所介護──の4つの機能のうち通所介護を除いた3つ機能を設置し、施設規模は延べ約5600平方m(特養5000平方m、併設施設600平方m)を想定する。現在、三橋設計(東京都千代田区)で基本設計をまとめており、20年度に実施設計を策定したあと21-22年度の2カ年で工事を進め、23年度の供用開始を目指す。

 清掃センター(エコクリーンかみね)の基幹的設備改良事業は、新年度から3カ年で焼却炉や設備の改良工事などを進めていく。この施設は01年度に稼働を開始し、内部にはストーカ式焼却炉(100t/日)3炉を有していて、施設の延命化を図るための改良工事を進める。

 みなと町の久慈サンピア日立では、宿泊交流施設の改修工事を計画し、12月補正で設計委託料を予算化した。この施設は、スポーツ施設と宿泊交流施設による郊外型施設として、厚生年金事業振興団が1987年に建設。市が施設を取得したあと、東日本大震災の被害から屋外プールの規模縮小やテニスコートの拡張、屋外スケート場を体育館に変更するなど大幅な用途変更を行った。今回の改修工事は宿泊交流施設を対象とし、老朽化が進んでいる各種設備のリニューアルを図る。給排水管や空調設備、電気設備などを予定し、施設は21年9月末まで休館して工事を行う。

 みやた認定こども園は、本年度に解体工事を行った隣接の宮田学校給食共同調理場跡地を活用し、規模を拡大して移転改築する。同園は旧みやた保育園敷地内に旧宮田幼稚園を統合して14年度に開園し、現施設はRC造2階建ておよびS造平屋、延べ777平方mとなっている。新施設には高鈴と滑川、中小路の3幼稚園を統合し、定員約150人規模として、本庁地区の公立幼児施設の拠点園とする。設計は日木産業(日立市鮎川町)がまとめ、建設規模は木造平屋1300平方m弱を予定する。工事は9月議会後をめどに着工し、22年度からの供用開始を目指す。

 学校関係では、中里中学校校舎改築事業と十王中学校体育館改築事業でいずれも9月議会後の着工を目指し準備を進める。中里中学校と中里中学校は中里小中一貫校として運営しているが、現在はそれぞれの施設が離れた場所にあることから、中里中学校の敷地に小中9クラスの一貫校校舎を整備する。建設規模はRC造一部木造2階建て延べ約2800平方mで、設計は三上建築事務所(水戸市大町)が担当した。新校舎棟完成後には、旧校舎を解体してグラウンドを整備する。

 十王中学校の体育館は、団建築設計事務所(水戸市大町)で設計をまとめたほか、敷地内に城跡があるため埋蔵文化財調査を行っている。市内では同校の体育館が最後の耐震化事業となり、建設規模はRC造一部S造2階建て延べ1638平方mで計画する。

 運動公園施設整備事業には1億1434万円を確保し、野球場改修の基本計画や総合体育館映像装置設置の実施設計、駐車場整備などを行う。このうち野球場では完成後47年が経過した施設の老朽化対策に加え、より良い使い勝手を目指して基本計画を策定する。

 常陸多賀駅周辺地区整備事業は、駅舎や自由通路などの整備に向けた基礎調査と交通量推計調査を実施するため2326万円を予算化した。BRTの乗り入れに伴う交通結節点としての機能強化や駅東西の市街地連携など、まちづくりの課題を解決する駅周辺の一体的な整備を目的としたもので、昨年には国交省から官民連携基盤整備推進調査費の採択を受け、URリンケージが整備基本計画をまとめている。10年以内の事業完了を目指す。

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