真弓トンネル用地など9.5億円 水府小・中学校 体育館建設と旧校舎解体へ(常陸太田市予算案)

[2020/3/11 茨城版]
 常陸太田市(大久保太一市長)の20年度当初予算案は、一般会計が257億5700万円と前年度当初から2.4%増加し、4年連続で増加した。主な事業は、市道0139号線整備事業で県委託金や用地取得・補償などに9億5157万円のほか、東部地区開発促進事業に4億3191万円、水府小・中学校の体育館建築工事などに5億6706万円を予算化。山吹運動公園では体育館の改築などを含めた施設更新の基本計画を策定するほか、防災行政無線でデジタル化に向けて基地局の整備などに着手する。

 一般会計の増加の要因は、最終年度を迎えた清掃センター基幹的設備改良事業や市道0139号線、東部地区開発などの事業費増加によるもの。これに伴い普通建設事業費は50億6149万円と、前年度当初比11.8%増加した。特別会計と企業会計を含めた総額は、1.3%増の434億1019万円となっている。

 市道0139号線は、日立市内の国道245号から笠間市内の国道50号に至る主要地方道日立笠間線の一部で、常陸太田市と日立市の間が急峻な山岳地で幅員も狭く、一部は道路形態のない交通不能区間となっている。このため、県が延長約1.6kmのトンネル区間を含む総延長約5.5kmのバイパスを計画し、1997年に日立笠間線真弓ルートとして事業化した。その後、事業費などの問題で進展していなかったが、2市が合併特例債を活用して進めることが決まり、事業を委託された県は17年度から調査や予備設計などに着手した。新年度予算には県委託金7億6403万円も予算化し、県による詳細設計や市による用地取得などを進める。

 市東部土地区画整理組合が進める市東部土地区画整理事業は、昨年9月から清水建設を中心とした業務代行グループで南側エリアの造成工事に着手し、22年度上半期のまちびらきを目指している。市役所北側の約26haを対象に組合施行の業務代行方式で進めている区画整理事業で、区域南側の2街区にはカインズ、フォレストモール、ヨークベニマルの3者が進出する。

 新年度は地区内道路などのほか、エリア南端に位置する調整池や公園などを市の施工で着手する計画。事業者の決定していない北側エリアでは、太田警察署の移転予定地を除いて追加事業者の募集が行われており、20年度前半には事業者を決定したいとしている。

 水府小・中学校整備事業では、18年度末から実施していた校舎棟の建設工事が完了し、昨年末に供用を開始した。引き続き20年度は、体育館の建設工事と旧校舎棟の解体工事を予定する。体育館の実施設計は、校舎棟の設計と同じく岡田新一設計事務所と柴建築設計事務所の設計共同企業体が担当。建設規模はRC造一部木造、1200平方mから1300平方m程度を予定する。体育館の完成後には、21年度に解体した校舎跡地でグラウンド整備、22年度に旧体育館の解体工事、23年度に外構工事などを行い、事業を完了する予定だ。

 山吹運動公園は、土地利用適正化事業として用地等地域の変更に399万円、山吹運動公園整備事業として施設全体の基本計画策定に712万円を予算化。老朽化した市民体育館の改築に向けて、配置計画やスケジュールなどを定める。

 市民体育館は、RC造2階建て(S造屋根)延べ2405平方mの規模で1977年7月に完成し、内部にはアリーナのほか柔剣道室・卓球室や、会議室などを設置している。12年度には耐震補強工事を行っているが、築後40年以上が経過して老朽化が著しく、空調もなく夏場の使用にも支障があることから、現在策定中のスポーツ施設整備計画に基づき新施設を整備する。

 施設整備に当たっては、都市計画上の制約から施設規模が今より最大100平方mほどしか拡大できないため、用途地域の変更も行う。新施設には防災機能なども盛り込む考えで、基本計画では建設地を決定した上で、グラウンドやテニスコートなどそのほかの施設の配置計画も定める方針だ。

 防災行政無線整備事業では1億1030万円を予算化し、新年度から着工する。19-25年度の7カ年でデジタル化を図っており、本年度はエスビイデー(栃木県小山市)で実施設計を策定した。新年度は基地局の整備のほか、屋外子局の整備も予定している。

 都計道新宿・西宮線には、事業費2573万円を予算化する。この道路は進徳幼稚園付近から都計道停車場増井線(通称・西バイパス)までの延長約140mを補助道路で結ぶもので、幅員約9.5m(片側1車線、片側歩道)で幼稚園付近から西バイパスの斎場付近まで接続する。早ければ新年度中に供用を開始する。

 このほか、宅地開発などを予定するJT跡地の利活用事業では埋蔵文化財調査に4352万円、市民交流センターではトイレや大ホール舞台機能の改修に8542万円、大里ふれあい広場の野球場では防球ネットの嵩上げに1億7847万円をそれぞれ予算化。台風19号の災害対策では、道路橋りょう災害復旧事業費に9900万円を計上し、里川に架かる新落合橋と地得橋を復旧する。

 一般会計の特別枠では、公共施設等再配置推進枠に6984万円を確保し、18年8月に策定した公共施設等再配置計画に基づく事業に着手する。新年度は、旧保育所やこども園舎などの解体工事やふるさと歴史民像伝承館の解体設計などを予定している。

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