公民館跡地に防災広場 普通建設費が半減 小中6校のトイレを改修(結城市予算案)

[2020/3/19 茨城版]
 結城市(小林栄市長)の20年度当初予算案は、一般会計が前年度当初比5.1%減の187億3400万円と、過去最大だった19年度当初に次ぐ2番目の予算規模となった。新年度は施工中の市庁舎建設事業を進めるほか、元公民館解体事業やその跡地を利用した防災拠点整備事業を実施する。また新たに、市道5234号線道路改良事業や工業団地整備推進事業に着手する予定だ。

 一般会計の普通建設事業費は19億7039万円となり、市庁舎建設事業の本格化で事業費が膨らんだ前年度から51.7%減と半減した。一般会計に特別会計8会計と水道事業会計、公共下水道会計を併せた予算総額は327億0707万円で、前年度を1.5%下回った。

 市庁舎建設事業は、安藤ハザマ・小倉工務店JVで18年度に本体工事、19年度に外構工事へ着手しており、20年7月の完成および9月の内覧会を目指して工事を進めている。新庁舎は「アクロス」の駐車場として使用していた中央町のシビックセンター用地、敷地面積1万6122平方mに移転して建て替える。本庁舎の規模はS造(免震構造)5階建て(塔屋1階)延べ1万1061平方mとし、庁舎東側には車庫棟(S造2階建て延べ685平方m)を建設する。実施設計は久米設計(東京都江東区)が策定した。

 防災拠点整備事業は、元公民館跡地を防災広場として整備し、災害発生時に市民や観光客などが避難できるよう街の防災機能強化を図る。整備面積は3858平方mで、地下に飲料水としても利用できる耐震性貯水槽(40トン)を設置するとともに、毛布や飲料水、乾パンなどの備蓄倉庫を整備する。20年度は元公民館の解体工事を実施するほか、防災拠点整備に係る実施設計、フェンス設置工事など一部工事に着手する。21年度は貯水槽の設置、22年度は備蓄倉庫の整備を行う予定だ。

 元公民館解体事業は、老朽化で使用停止となっている結城字浦町の市立公民館を解体するもの。敷地面積は5479平方mで、建物の規模はRC造3階一部4階建て、延べ2249平方m。内部には郷土資料室や調理実習室、大会議室(ホール)、研修室、集会室、体育室、音楽室、和室などがある。解体工事の実施設計は、結設計事務所(結城市)で策定した。

 小・中学校トイレ改修事業は、小学校9校と中学校3校の全12校を対象に、和式便器を洋式便器に取り替えるほか一部トイレブースを改修する。18年度には上山川小・江川北小・江川南小、19年度には絹川小・山川小・城西小で工事を行っており、20年度は結城小・城南小・結城西小と結城中・結城南中・結城東中の計6校で実施する。

 市道5234号線道路改良事業は、通学路にもなっている江川新宿地内の江川出張所北側、延長約600m区間の道路拡幅工事を行う。現在の幅員4.5m~5mを8mへ拡幅し、歩道も無いことから両側に設置する。20年度は測量調査や設計、物件補償調査を予定し、21年度は用地買収や補償を行う。その後は22年度に工事に着手して、24年度の供用開始を目指す。

 工業団地整備推進事業は、経済基盤の強化を図るため今後の企業誘致の受け皿となる新たな工業団地の適地調査を行うとともに、関係機関との協議に入る。

 このほか、市営住宅維持改修事業では市営城西アパート1棟の長寿命化改修工事費、結城駅南口の友愛メルヘン橋エレベーター整備事業では基本設計委託料を計上している。

 小林市長は8月に就任後初の当初予算編成にあたり、「人口減少に対応するため若者を地域に呼び込むことを意識した。そのためには子育て支援や強い経済基盤の確立を図り、『新生結城』を内外にアピールしていきたい」と話した。

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