工業団地開発に1.4億円 新利根中など3中学校 大規模改修で工事費(稲敷市予算案)

[2020/3/20 茨城版]
 稲敷市(筧信太郎市長)の20年度当初予算案は、一般会計の総額を258億9500万円としている。江戸崎地方衛生土木組合の塵芥処理施設建替に伴う負担金の増加や統合小学校の建設事業推進などで、前年度当初から18.4%増額している。主に工業団地やまちづくりなど圏央道沿線の開発を進めるほか、市民プールの基本構想策定や中学校3校の校舎や体育館、トイレなどの改修工事を計画している。

 一般会計の普通建設事業費は27億7074万円で、前年度比19.2%増となった。桜川地区小学校統合事業費や合併特例債事業費の伸びに加え、中学校施設の維持管理費の拡大が影響した。特別会計と企業会計も含めた予算総額についても、一般会計の伸びに伴って前年度から9.5%増加し404億8608万円となった。

 重点施策の主な事業を見ると、「未来を拓く地域活性プロジェクト」で稲敷工業団地開発推進事業や稲敷東IC周辺地域官民連携まちづくり推進事業などを掲げるほか、「たくましく生きるいなしきっ子プロジェクト」で市民プール基本構想設計業務や中学校3校の改修工事を、「笑顔がつながる子育て応援プロジェクト」で桜川地区児童クラブ建築工事などを盛り込んだ。

 このうち稲敷工業団地開発推進事業費には、1億4705万円を予算化する。この事業では18年5月に県開発公社と土地売買予約契約を結び、圏央道稲敷ICに近い下君山・松山地区の32.1ヘクタールを対象に、県開発公社が開発行為の共同申請や設計・造成などを進めている。本年5月にも開発行為の許可を受ける見通しで、その後に埋蔵文化財調査を実施する。造成工事は、県開発公社がオーダーメイド方式で実施する。

 稲敷東IC周辺地域官民連携まちづくり推進事業は、稲敷東ICの西側約51ヘクタールを対象に「農」を中心としたまちづくりを行うもので、当面は第1エリアの12.7ヘクタールにトマト生産ハウスやレストラン・カフェなどを整備し、21年3月の完成を目指す。昨年11月に、市と民間企業の計4者で「官民連携まちづくり協定」を締結し、市はまちづくり全体のマネジメントや土地利用に向けた法的手続きのほか、道路をはじめ関連公共施設の整備などを行う。新年度は556万円を計上してまちづくり推進プランを策定するほか、強い農業・担い手づくり総合支援事業補助金20億円を計上し、協定に伴い民間企業を支援する。

 市民プールは、昨今の夏場の猛暑などから授業での活用のほか、市民も利用できる室内型プールを整備する。2月からつくば建築設計事務所(龍ケ崎市川原代町)で基本構想をまとめており、20年度も基本構想策定業務で280万円を予算化する。建設地は用地取得の必要がない新利根庁舎跡地などを想定しており、23-24年度ごろの供用開始を目指している。

 中学校の改修工事は、新利根中学校の大規模改修に1億1095万円、桜川中学校体育館の耐震補強と大規模改修に1億5286万円、江戸崎中学校のトイレ改修に1億1338万円をそれぞれ計上した。新利根中は管理・普通・特別教室棟の空調設備の更新で須藤隆建築設計事務所(土浦市港町)が設計をまとめ、桜川中は耐震補強やトイレの洋式化、照明のLED化などの内容で河野正博建築設計事務所(つくば市研究学園)が設計を担当した。江戸崎中は管理・普通教室棟の東側トイレの洋式化で、青山建築設計事務所(つくば市東新井)が設計を策定している。

 桜川地区児童クラブは、建設中の桜川地区小学校の敷地内に収容人数約40人程度で設置する。建設規模は木造平屋200平方m程度を予定し、設計は県建設技術公社が策定。建築工事費に7491万円を予算化した。

 このほか、公共施設再編事業費に1412万円を予算化し、公共施設の個別施設計画を策定して効率的な管理運営を行う。道路関係は、道路維持補修事業費に3億0999万円、道路新設改良事業費費に9118万円、合併特例債対象事業費に3億4088万円、橋梁維持補修事業費に7200万円を予算化。このうち合併特例債対象事業では、(江)5129号線や(江)1-22号線、(東)2-11号線2000万円などの整備を計画している。

 水道事業会計は、建設改良工事費に2億3925万円を計上して沼田第1地区の配水管布設工事(蒲ヶ山)や高田地区の配水管布設替工事、江戸崎浄水場の機械・電気設備更新工事などを行う。下水道事業会計は管渠布設工事費に1億9400万円を予算化し、蒲ヶ山や犬塚、伊佐津、駒塚などで汚水管渠工事を進める。

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