保育所移転で2.8億円 IC周辺整備 道の駅は基本・実施設計(常総市当初予算)

[2020/3/25 茨城版]
 常総市(神達岳志市長)の20年度当初予算案が、市議会第1回定例会で原案可決した。一般会計は232億3300万円で、前年度当初から3.3%増加している。主な事業は、公立保育所3施設の移転整備に2億8047万円、石下西部統合幼稚園整備に2億9050万円を予算化。圏央道常総IC周辺整備事業は、区画整理事業で一部引き渡しに向けた造成を進めるほか、エリア内に計画する道の駅では基本・実施設計に、西側の農地エリアでは市施行による土地改良事業に着手する計画だ。

 一般会計を性質別で見ると、普通建設事業費は22億1869万円で、保育所や幼稚園整備などの影響から前年度比16.7%増となった。特別会計や企業会計をあわせた予算総額は418億3880万円で、企業会計に移行した公共下水道特別会計、大生郷特定公共下水道特別、農業集落排水事業特別会の一本化などで前年度から3%増加している。

 主な事業のうち、公立保育所整備事業では小学校の空き教室を活用して水海道第一(豊岡町乙)と水海道第二(中妻町)、水海道第四(菅生町)の3保育所を移転する。これらの施設は、18-19年度に行った耐震診断で基準を下回る結果が判明したため、小学校の空き教室に移転することとし、教室やトイレなどを園児向けに改修する。

 水海道第一は須藤隆建築設計事務所(土浦市港町)、水海道第二は増山栄建築設計事務所(つくば市千現)、水海道第四は三上建築事務所(水戸市大町)に委託して、いずれも現在、設計を策定中。水海道第四が移転する菅生小学校は、図書室を空き教室に移動し、空いた図書室を改修して3歳児と4歳児用の保育所に活用する。あわせて、不足する教室や調理室を確保するため、プールを解体した跡地に約310平方m程度の施設を増築する計画だ。いずれの施設も、20年度中の供用開始を目指している。

 石下西部統合幼稚園(仮称)は、飯沼幼稚園を改築するもの。飯沼幼稚園では当初、相澤建築設計事務所(つくば市森の里)で耐震診断を実施した結果をもとに耐震補強工事を行う計画だったが、将来的な維持管理も含めて精査して改築に変更した。現在は一時的に岡田幼稚園の施設を活用して運営しており、相澤建築設計事務所が基本・実施設計を策定している。

 新園舎は鴻野山の、既存施設(木造平屋827平方m)を解体した跡地に建設する。建設規模は木造平屋750平方m程度で計画し、約4500平方mの外構工事なども行う。園舎内部には、3歳から5歳児までの保育室各2室や遊戯室などを設置する。

 圏央道常総IC周辺地域整備事業では、農業との融合による産業団地「アグリサイエンスバレー構想」の実現を目指し、土地改良事業費に5049万円を計上するほか、道の駅の基本・実施設計委託料など5000万円を予算化する。

 この事業は、造成工事を行っている土地区画整理事業区域で、夏ごろにも第1ブロックの引き渡しを予定している。新年度に着工する土地改良事業は、国道294号西側の農地エリアを対象としており、乾田化や農地の集約・大区画化で大規模施設園芸施設や観光農園などに転換する。10月ごろに着工して21年3月末までに完了する予定で、21年4月にもハウスなどを引き渡す計画だ。

 土地区画整理事業区域内北側の国道294号沿いには道の駅の整備を計画し、新年度は基本・実施設計に着手する。業務代行者の戸田建設が策定した基本構想・基本計画によると、「市の強みを活かした賑わいの場づくり」を整備コンセプトとし、敷地面積約2haに延べ約2000平方m程度の施設を建設する。整備手法は一体型を予定し、整備・管理運営手法には指定管理者による公設民営方式を採用する。工事は21-22年度で行う。

 このほかの事業は、LED化等省エネルギー事業として16年間の債務負担行為に総額4億1326万円を設定。全小中学校や石下庁舎、知己交流センター、生涯学習センターなど22施設で約1万3000灯の照明をLED化するほか、一部では空調や水栓なども省エネ化していく。

 坂野家住宅主屋・表門改修工事費には3340万円を計上し、痛みが激しい主屋や表門の萱葺屋根の修理などを20-21年度の2カ年で実施する。豊岡球場等整備事業は鬼怒川緊急対策プロジェクトの堤防拡幅工事が完了したことから、4550万円を予算化して野球場整備(グラウンド舗装、バックネットほか)や多目的広場整備、駐車場整備などを実施する。

 土木関係は、道路維持費に1億8222万円、道路新設改良事業費に4億0066万円、旧県道高崎坂東線整備事業費に4億9826万円、橋りょう維持事業費に1億9604万円などを確保した。旧県道高崎坂東線整備事業は、20年度末の完了を目指し整備を進める。

 下水道事業は、中央公共下水道に5億4286万円、流域下水道に4億4696万円を計上した。坂手町や豊岡、新石下地区の面整備を進めるほか、流域下水道の浸水対策に1億6770万円を投じて本石下地区の下水路整備などを行う計画だ。

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