教育研修施設に1.4億円 一般会計が過去最大 市営住宅建替で基本構想(神栖市予算)

[2020/3/28 茨城版]
 神栖市(石田進市長)の20年度予算案が25日、市議会第1回定例会で原案通り可決した。一般会計の総額は447億5800万円で、前年度から5億2567万円(1.2%)増加している。4年連続の増加によって7年連続で400億円を超え、市政施行以来最大の予算規模となる。増加の主な要因は、教育研修施設整備事業や雨水排水対策事業、都市計画道路整備事業、市道整備事業の増加など。このほか新規事業として、学校のプール整備の基本計画や市営住宅建替の基本構想、墓地整備の基本計画などを策定する(新年度の主要事業は8面に掲載)。

 一般会計を性質別で見ると、普通建設事業費は61億6696万円で、前年度から7億0197万円(10.2%)減少した。主な要因は、本庁舎耐震改修事業や神栖第二中学校校舎増築事業、大野原保育所建設事業の減など。内訳は、補助分が8億8682万円(57.4%減)、単独分が51億1402万円(9.6%増)、県営事業負担金が1億6612万円(37.3%増)となる。

 特別会計は、公共下水道事業特別会計が公営企業会計に移行した影響で全体で32億1688万円減少し、3会計の合計が151億5207万円。企業会計は、水道事業会計が配水施設拡張費の増で2億0104万円(5%)増え、さらに下水道事業会計が移行したことで前年度から36億3687万円(90.5%)増の76億5613万円となる。その結果、予算総額は前年度から1.4%増加して、過去2番目の規模となる675億6520万円となった。

 主な事業のうち、新規事業では教育研修施設整備事業に1億3982万円を盛り込んだ。閉校となった旧矢田部小学校の校舎を改修し、教育研修施設および登校支援教室や幼児の相談教室を集約するもので、既存校舎はRC造3階建て、延べ2377平方mの規模。改修工事は20-21年度の2カ年で実施する。

 体育施設整備事業は、小中学校プールの老朽化が著しく、これを全て更新すると多額の費用が必要となることから、プールの集約化を検討する。既存の温水プールの利用や新たな温水プールの建設などを想定し、基本計画を策定するため1000万円を計上した。20-21年度で基本・実施設計を策定し、21-22年度で建設工事を実施する。

 市営住宅は、波崎東部の上新道住宅と東町住宅がいずれも老朽化しているため、取り壊して集約建替を行う。この基本構想を策定するため、1200万円を予算化する。

 墓地等整備基本計画の策定では、882万円を計上した。整備予定場所は海浜公園墓地(南浜)と公園墓地松濤園(波崎)とし、合葬式墓地も含めた墓地整備の基本方針の策定や整備スケジュールの検討、概算事業費の算定などを行う。

 まちのにぎわいづくり事業では、このうち息栖神社周辺の駐車場整備に4500万円、神之池周辺の樹木調査に2000万円などを予算化する。矢田部ふれあい館では、旧ゲートボール場用地にグラウンド・ゴルフ場を整備するため2684万円を盛り込んだ。

 また災害対策事業では、津波防災地域づくり推進計画の策定に1444万円、応急給水用給水車の配備に1927万円をはじめ、991万円を計上して国土強靭化地域計画を策定する。

 さらに主要事業では、地域交流・保健福祉機能確保事業で4750万円を予算化した。この事業は、波崎・矢田部・土合地域の交流機能や保健福祉機能を確保する地域拠点施設を、土合本町一丁目地内の鹿島労災病院第二駐車場跡地に建設するもの。基本計画・基本設計は、このほど三橋設計(東京事務所:東京都千代田区)に委託している。

 事業スケジュールは、20年10月頃にも基本計画・基本設計を完了し、引き続き20年度内に実施設計に着手する。21年度からは主体工事を発注して建設に着手し、22年度の整備完了および施設開業を目指す。

 児童館管理事業には1490万円を計上し、新うずも児童館の新築工事の基本・実施設計を策定する。うずも児童館は18年5月から旧海浜保育所を暫定的に利用しているが、当初設置していた知手中央地区の旧うずも保育所の敷地に移転する。21年度には新築工事を実施して、22年4月以降の運営開始を目指す。

 学校施設建設事業では、あわせて5億0903万円を予算化した。須田小学校の校舎と波崎第三中学校の校舎および体育館でトイレや給水管の改修を行うほか、やたべ土合小学校の体育館と波崎第一中学校の体育館で外壁などの改修工事を行う。このほか、大野原西小学校と波崎第四中学校の外壁改修工事の実施設計、神栖第二中学校でプレハブ校舎の解体撤去および外構整備工事を予定する。

 波崎東明神周辺地区の住環境整備事業は、道路の整備や公園・広場の整備などを進めている。20年度も1億5076万円を確保して、市道1017号線の道路拡幅工事や街区公園の新設工事、市道1450号線の工事設計および市道1015号線の用地測量を行う。

 都市計画道路は4億0660万円を予算化して、3・4・22号線の第2工区の工事や排水施設整備工事を実施する。市道整備事業費には6億1300万円、市道補修事業費には6億7881万円を盛り込み、市道整備は神栖地区の市道8-822号線や波崎地区の市道3178号線など、市道補修は神栖地区の市道8-1233号線や波崎地区の市道2194号線などで事業を実施する。

 北公共埠頭雨水幹線整備事業は、神栖地区の浸水被害軽減のため浸水した実績のある区域を対象に排水路や雨水ポンプ場を整備する。13年度に整備着手し、全体の整備には約20年以上の期間を要する見通し。20年度は2億5008万円を計上して、引き続き北公共埠頭1号雨水幹線工事を実施する。

 雨水排水対策事業は、側溝や排水路の整備をはじめ市道嵩上げによる冠水対策を実施する。雨水排水路維持管理には4億7472万円を、市道補修整備・市道整備には6400万円を、農業用排水路等管理には1億3277万円を盛り込み、雨水排水対策の改修工事や老朽化した排水路の改修などを実施する。

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