新たに51号協和BP着手 本年度の道路事業 全体事業費72%増の147億円(常陸河川国道)

[2020/5/12 茨城版]
 国土交通省常陸河川国道事務所(原田昌直所長)の20年度の事業概要によると、河川事業と道路事業を合わせた総事業費は274億0800万円となった。内訳は、道路事業が221億2900万円(常総国道事務所と実施している東関東自動車道水戸線の両事務所総計を含む)、河川事業が52億7900万円。このうち道路事業では、新たに国道50号協和バイパスに事業着手し調査設計を行うほか、国道51号神宮橋架替事業の橋梁下部工事、東関道水戸線、国道6号・50号・51号の改築事業を推進する。

 道路事業のうち改築事業費は、▽東関道水戸線(潮来~鉾田)129億5000万円(常総国道事務所分含む)▽国道6号千代田石岡バイパス15億0900万円▽国道6号東海拡幅1億円▽国道6号大和田拡幅13億75000万円▽国道6号日立バイパス(II期)5億6500万円▽国道6号勿来バイパス5億円▽国道50号下館バイパス12億7500万円▽国道50号協和バイパス5000万円▽国道50号桜川筑西IC関連(延伸)3億4500万円▽国道51号潮来バイパス5000万円▽国道51号神宮橋架替25億円──となっている。このほか、電線共同溝事業では国道6号住吉町電線共同溝ほかに9億1000万円を確保した。

 主な事業のうち、新規事業となる国道50号協和バイパスは、西側の下館バイパスと東側の国道50号桜川筑西IC関連(延伸)を結ぶ延長6.3kmに全体事業費約350億円を投じて、既存道路の4車線化とバイパスの整備を行う。この区間は国道50号の2車線区間でも最も渋滞が激しく、特に門井交差点や向川澄交差点などがボトルネックとなっている。この区間の整備で、幹線道路の速度性向上と安全性確保、道路ネットワークの連携強化による物流生産の向上などが期待される。

 国道51号の神宮橋架替は、下部工事などを推進する。神宮橋は潮来市洲崎と鹿嶋市大船津を結ぶ橋長約950mのPC単純T桁橋で、1961年に完成し老朽化が進んでいて、東日本大震災では橋脚のひび割れや沈下・傾斜が発生した。通行には支障ないものの、今後の大規模地震での安全性に懸念があるため、02年度に2車線で開通した鹿島バイパス新神宮橋の4車線化と合わせて全体延長1.8kmを整備する。新神宮橋の上流側に設置する新橋(橋長1075m)は、18年度から橋梁下部工事などに着手しており、本年度も下部工事などを進める計画。第3四半期には、WTO案件でR2国道51号神宮橋架替鹿嶋側橋梁下部他工事(鹿嶋市大船津)の発注を予定している。

 東関道水戸線(潮来~鉾田間)は、潮来バイパス並行区間となる潮来市小泉から延方西間の延長1.2kmの整備を同事務所で担当している。本年度も引き続き調査設計や用地買収、橋梁下部工、橋梁上部工、改良工、跨道橋工、函渠工などを進め、第2四半期には小泉第一高架橋の下部工事を発注する計画だ。

 交通安全事業は、新たに国道50号泉町歩道橋整備に着手する。水戸市泉町地区で、県や市と連携しながら周辺再開発事業と一体化した安心して通行できる空間を確保する事業で、本年度は調査設計を予定している。同じく新規事業の国道51号大洗夏海バイパス歩道整備では、大洗南小学校と大洗南中学校の通学路に指定されている大洗町大貫町付近の歩道に人身事故の発生懸念があるため、延長約0.2kmで自転車と歩行者を分離し、安全・安心な通行空間を確保する。

 このほか、未事業化区間の仮称・国道6号小美玉道路では関係自治体と確認した当面の進め方を踏まえ、都市計画手続きや概略ルート・構造の検討に向けた調査を行う。潮来IC周辺では交通結節機能の強化(特定車両停留施設等)に向けた調査を、その他の未整備区間でも当該地域の交通状況、社会経済状況や道路網の課題などを調査し、優先区間の検討や道路網の中での必要性・整備効果の整理などを進める。

 また渋滞や交通安全など、鹿島港周辺をはじめ地域における道路交通に関する課題、サービスレベルを把握するためのデータ収集・分析などを行うとともに、路線の必要性、緊急性、妥当性に関する基礎的な調査を実施する計画だ。

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