久慈川改修に26億円 本年度の改修事業 那珂川でも緊急プロジェクト(常陸河川国道)

[2020/5/13 茨城版]
 国土交通省常陸河川国道事務所の本年度の河川事業は、事業費に前年度当初(49億5500万円)から6.5%増の52億7900万円を確保した。昨年の台風の被害などを踏まえ、久慈川と那珂川の両緊急治水対策プロジェクトを推進し、久慈川では辰ノ口築堤、那珂川では大野築堤や勝田築堤などもこのプロジェクトで引き続き実施する。このほか、災害時の水防活動や復旧対応の拠点となる河川防災ステーション整備を推進する。

 本年度の河川事業は、令和元年東日本台風による久慈川水系と那珂川水系の甚大な被害を受けて、国、県、市町村が連携して多重防御治水の推進、減災に向けたさらなる治水対策の取り組みの推進で社会経済被害の最小を目指すプロジェクトを始動する。また、近年の豪雨災害を踏まえて実施した重要インフラの緊急点検結果に基づき、洪水時の危険性に関する緊急対策として久慈川・那珂川の各地区で緊急的に河道掘削、樹木伐採などを実施し、早期に地域の安全性の向上を図っていく。

 事業費の内訳は、一般河川改修事業費として久慈川に26億7300万円、那珂川に25億8800万円を確保したほか、総合水系環境整備事業で久慈川に400万円と那珂川に1400万円をそれぞれ予算化している。

 主な河川事業のうち、久慈川緊急治水対策プロジェクトは同事務所と4月に設置した久慈川緊急治水対策河川事務所で進めている。事業期間は19-24年度の6年間で、全体事業費には約350億円(災害復旧約78億円、改良復旧約272億円)を投じる。久慈川上流部などの県管理河川も権限代行で実施するほか、一部区間には霞堤の整備も計画するなど、国や沿川地元自治体が連携した多重防御治水を進める。20年度は各河川の決壊箇所や被災箇所の災害復旧を行うほか、河道掘削による掘削土を利用した堤防整備などを行い、堅磐地区の堤防補強工事なども計画している。

 同様に那珂川緊急治水対策プロジェクトも、19-24年度の6年間で全体事業費に約665億円(災害復旧約219億円、改良復旧約447億円)を見込む。本年度は河道掘削や遊水池、堤防整備などを計画し、那珂市戸地区と水戸市飯富町地区などで第2四半期に堤防補強工事を発注する。

 小島河川防災ステーションは久慈川の洪水被害を最小限とするため、災害時の緊急復旧活動を行う上で必要な土砂やコンクリートブロックなどの資材備蓄や災害対策車両基地、ヘリポートなどを常陸太田市小島地区の常陸那珂港山方線木島大橋北側に整備する。平常時は地域の自主防災会の防災活動などの訓練の場とするとともに地域の交流・憩いの場としても活用し、合わせて常陸太田市が水防団の待機場所などになる水防センターを設置して災害対応の拠点施設や周辺住民の一時的な避難場所とする。18年度から盛土や用排水路整備などの基盤整備工事に着手しており、本年度も引き続き基盤整備などを進める。

 このほか、戸多環境整備では国の基盤整備が完了し、引き続き那珂市によるかわまちづくり計画を踏まえた基盤整備を進める。防災・減災、国土強靱化のための3カ年緊急対策では、久慈川、那珂川の両河川で、「平成30年7月豪雨」などを踏まえた緊急対策として樹木伐採や河道掘削、人命を守る対策(法尻補強)などを実施する。

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