P-PFIの公募開始 偕楽園月池地区 収益施設など整備・運営(県観光物産課)

[2020/5/15 茨城版]
 県観光物産課はこのほど、偕楽園月池地区で県内初となるPark-PFI制度を活用した公募の手続きを開始した。今月7日に公表した「偕楽園魅力向上アクションプラン」を踏まえ、偕楽園拡張部の目的地となる飲食・売店などの収益施設の設置や園路、広場などの公園施設の整備、さらには整備後の公園施設の管理運営などについて提案を求める。公募設置計画は7月1日から15日正午まで受け付け、第1次審査を7月中旬、第2次審査を同下旬に実施して8月上旬に公募設置等予定者を選定する。協定締結後は21年1月頃から工事に着手して夏ごろにも供用を開始し、最長20年間の期間で運営する。

 偕楽園公園は、本園区域と拡張区域からなる県営都市公園で、東側には千波湖を中心とした市営公園もある。市民の憩いの場であるとともに、県内・市内の主要観光拠点となっているが、梅の時期に利用者が集中すること、本園と拡張部が分断されていること、観光客にとって拡張部に目的地が無いことなどの課題がある。

 このため県は、偕楽園公園で「日本を代表する通年型観光地」「県民の豊かな生活を実感させる公園」を目標に、官民が連携して年間を通じて訴求力のある多彩な魅力づくり、シビックプライドの更なる醸成に資する賑わいの創出を図る。

 このほど策定した「偕楽園魅力向上アクションプラン」によると、拡張部については「水とみどりの立地を活かしたエリア」と位置づけ、本園からの眺望を保全しつつ日常生活の近くに存在する非日常性を楽しめる施設・空間とする。このため県は、Park-PFI制度を活用して施設の整備、運営管理を行う民間事業者を公募し、県の財政負担の軽減のみならず、偕楽園の活用を中心とした地域の活性化を事業者に求めていく。

 公募の対象区域となるのは、偕楽園拡張部の月池区域で面積約1ha。ここは市街化調整区域、風致地区となっており、主な公園施設として修景池(月池)や広場、園路が設けられている。

 事業内容は、17年の都市公園法改正で創設されたP-PFI制度を導入し、対象区域内に飲食・売店などの収益施設(公募対象施設)を設置するとともに、その収益還元で園内の園路や広場などの公園施設(特定公園施設)を整備して、整備後は事業者がこれら公園施設の管理運営を行う。

 公募対象施設は事業者の負担で整備と管理運営を行い、特定公園施設は事業者と県負担で整備する。事業者の事業範囲は、▽公募対象公園施設の設置及び管理運営業務▽特定公園施設の設計業務▽特定公園施設の建設業務▽特定公園施設の譲渡業務▽特定公園施設の管理運営業務▽その他必要な調査(社会実験)──とする。

 公募スケジュールは、公募設置計画を7月1日から15日正午まで受け付け、第一次審査を7月中旬、第二次審査を7月下旬に実施して8月上旬に公募設置等予定者を選定する。その後は公募設置等計画を8月下旬に認定して、9月上旬に基本協定、10月頃に実施協定を締結する。設置許可は11月頃で、工事着手は21年1月、供用開始は21年夏季を予定する。

 提案に関しては、偕楽園の歴史性を踏まえた提案とすることや本園利用者の目的地となるような賑わい集客拠点とすること、日常利用者が気軽に利用できる施設内容とすること、ユニバーサルデザインに配慮すること、災害時の指定緊急避難場所(広域避難地)との整合を図ることなどを求めている。

 公募対象公園施設は休養施設、遊戯施設、便益施設、集会所であって、この施設から生ずる利益を特定公園施設の建設に要する費用に充てることができるものとし、公園施設に該当しないものは認められない。対象範囲約1haのうち建築可能面積は3000平方mほどで、このほか主要地方道水戸神栖線からの進入路や駐車場も整備する。

 特定公園施設は、水辺と緑の空間にふさわしい周囲と一体となった芝生広場を整備し、千波湖方面や四季の原地区への動線となる園路や照明施設も整備する。また好文亭、見晴広場からの眺望を保全するための植栽を、将来の成長、好文亭からの眺望、主要地方道水戸神栖線からの視認性に配慮して設置する。県の整備費用の負担は、県が寄附をうけることを認めた施設に係る整備費の90%以下で、費用の上限額は税込み5000万円とする。

 公募設置等計画の認定の有効期間は、認定日(公募対象公園施設の設置管理許可日)から20年間とする。設置管理許可期間は許可日から10年間とし、公募設置等計画期間内に認定計画提出者から設置管理許可の更新の申請があった場合には、認定の有効期間内で許可を与える。

 応募者は法人または法人のグループに限り、グループで応募する場合は代表法人を定める。応募法人等のうち1社は、提案する公募対象公園施設の施設業態と同様の施設の運営実績を有していることとする。

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