支所を複合施設化 基本計画を策定 22年度に地域センター制度導入(常陸大宮市)

[2020/5/19 茨城版]
 常陸大宮市はこのほど、4地区の支所庁舎などを対象とする「支所庁舎等複合施設整備基本計画」案を策定し、この案に対するパブリックコメントを開始した。4地区の計9施設を対象に、各施設の老朽化や利便性、今後の維持管理コストなども踏まえて、22年度には地域センター制度や中央公民館制度を導入するなど施設の複合化を図る考え。このうち山方地域では、支所庁舎と公民館を複合化した新たな施設の整備を計画しており、26年度の着工を目指している。

 この計画は、山方・美和・緒川・御前山の各地域で支所庁舎など施設の老朽化が進むとともに、人口減少が著しく、それが今後さらに進行するとの予想を踏まえて策定した。支所地域は今後、支所を地域振興の拠点(核)と位置付け、単独施設から複合施設化への転換が重要とした上で、支所と公民館との再編、複合化を基本とした方向性を定め、持続可能な地域拠点づくりを進めるとともに、公共施設の総量の適正化や長寿命化、再編・利活用、コスト削減、投資的経費の平準化などに努めるとしている。

 支所と公民館の複合化を基本としていることから、対象施設は4地区にある各支所・公民館の9施設とした。山方地域では山方支所(現庁舎・旧庁舎)と山方公民館、美和地域では美和支所(分庁舎)と美和山村開発センター、美和工芸ふれあいセンター、緒川地域では緒川支所(現庁舎・分庁舎)と緒川総合センター、御前山地域では御前山支所(御前山保健福祉センター)と御前山市民センターが対象となる。

 再編・複合化の検討にあたっては、ハード面からの評価(対象施設の状態)から▽長寿命化・維持▽廃止▽建替え・複合化──を判定し、役割などについてはソフト面からの評価(地域の課題や住民ニーズ)を踏まえて決定していく。

 このうち山方地域では、老朽化が著しく耐震性の課題もある山方支所の現庁舎と隣接する山方公民館を解体し、新たな複合化施設を整備する。新施設は支所と公民館機能に加え、社協・シルバー人材センター機能、子育て支援機能、災害時の避難拠点なども持たせる。計画では25年度に設計をまとめて、26年度に着工し27年度中に支所などの解体工事を終える。

 また美和地域では、美和支所(分庁舎)と美和工芸ふれあいセンターの複合化を図り、増築工事や長寿命化改修工事を計画している。美和支所では昨年、老朽化していた1964年建築の庁舎を解体し、その機能を2000年に増築した分庁舎に移転した。21年度には、庁舎の増築工事や美和工芸ふれあいセンターの改修工事を計画。美和工芸ふれあいセンター内に公民館機能を移して、支所と合わせた地域センターとして位置付ける。このほか、緒川、御前山の各地域でも複合化を目的とする改修工事などを計画している。

 これらの再編や複合化、廃止などで、延べ面積を全施設の総延床面積約1万9571平方mの約55%にあたる1万0932平方mにまで削減できるとしている。また、複合化や集約化による建物の解体や撤去で発生した跡地(美和地域山村開発センター跡地、緒川地域支所跡地、御前山地域旧庁舎跡地)の利用は各地域で協議し、地域のニーズに合わせた有効な利活用方針を検討して整備を行うほか、借地は返却を想定している。

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