食堂新築を公告 フラワーパーク 予定価格は約5億円(県観光物産課)

[2020/6/10 茨城版]
 県観光物産課は8日、フラワーパーク振興対策事業で「レストラン新築工事」の一般競争入札を公告した。建築一式工事の格付けS等級の県内業者を対象とし、7月1日に開札して21年3月26日までの工期で施工する。予定価格は、税込み4億9489万円に設定する。

 入札参加資格は、建築一式工事について20年度の入札参加資格者名簿に登載された格付けがS等級で、県内に本店または支店を持つ特定建設業許可業者などとしている。参加資格確認申請を18日から22日午後5時まで受け付け、入札は紙入札で26日から30日午後5時までに提出する。

 県フラワーパークは、石岡市下青柳地内に1985年6月に開園した県有施設で、敷地面積は12ha。バラ(800品種・3万株)を中心にダリアやボタンなど多彩な植栽を行い、冬季イルミネーションを実施するなどこれまでも入園者増加に向けた取り組みを行ってきた。

 しかしながら、国営ひたち海浜公園やあしかがフラワーパークがネモフィラやコキア、大藤など圧倒的な特徴と魅力を備えて年間100万人以上を集客している一方で、フラワーパークの入園者数は17万人程度にとどまっている。

 このような状況を打開するため、県はフラワーパークの再生に向けた検討を行い、2018年度に民間企業の経営感覚と自由な発想を活かした「県フラワーパーク魅力向上計画」を策定した。

 この魅力向上計画を踏まえ、19年度にはフラワーパークのリニューアルに向けた総合デザインや基本設計を、企画提案プロポーザルで選定した株式会社ジャイロアーキテクツ(東京都)に委託している。

 基本設計によると、コンセプトは「『見るから感じる』フラワーパーク」とし、県花のバラを中心に花や緑・自然、いばらきを五感で感じるフラワーパークへリニューアルする。キャッチコピーは、「感じる いばらきフラワーパーク」とした。

 今回のレストラン新築工事は、従来のフラワードーム跡地にA棟(S造162平方m)とB棟(S造229.85平方m)、C棟(木造在来工法724.32平方m)、別棟(木造在来工法54.65平方m)および外部通路を建設する内容となる。

 リニューアル工事全体のスケジュールは、19年度から設計の策定に着手したほか、展示栽培温室を体験型施設(ワークショップ施設)に改修する工事やフラワードームの解体工事を実施している。引き続き20年度は、今回のレストラン新築工事のほかエントランスギャラリーの新築工事、インフォメーションセンターの改修工事などを計画する。この工事に伴い、6月22日から21年4月ごろまで休園する。

 事業費は、国の補正予算から地方創生拠点整備交付金を活用し、19年度の3月補正予算に18億円を前倒して計上している。19年度の事業費は18年度の3月補正予算で1億9855万円を計上しており、これをあわせた全体事業費は約20億円となる。

 なお、県のリニューアルにあわせて石岡市でも、隣接する「石岡市ふれあいの森」の大規模リニューアルを実施する。ふれあいの森を新たに里山文化が体験できる滞在型観光施設とする計画で、フラワーパークと同じく21年4月下旬のリニューアルオープンを目指す。

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