新たな高度浄水処理施設整備 初弾工の入札公告 2者JVでオゾン接触池築造(県企業局)

[2020/6/23 茨城版]
 県企業局は19日、霞ヶ浦浄水場における新しい高度浄水処理技術導入に係る初弾工として、「オゾン接触池築造工事」に係る総合評価方式の一般競争入札を公告した。参加資格は2者JVで、入札参加資格審査申請を書留郵便で7月10日まで、競争参加資格確認申請および総合評価方式に係る技術資料を電子入札システムで7月8日から10日午後5時まで、入札を8月18日から20日午後5時まで受け付けて、21日に開札する。21年度以降は設備工事の発注も予定しており、24年度の工事完了を目指す。

 今回発注する工事は、「オゾンと過酸化水素を使用した促進酸化処理」を行う施設の土木工事および建築工事となる。工事概要はオゾン接触池4池(1池あたり126立方mの槽が3槽)の築造工事で、基礎工(既成杭口径900mm)156本、躯体工と付帯工が各1式、およびRC造平屋1343平方mの建築工事を実施する。工期は820日間で、予定価格は税込み14億9512万円に設定した。

 入札参加資格は、土木一式工事について特定建設業の許可を受けている構成員で結成する2者JV。代表構成員は県内に本店を持つ土木一式の格付けS等級で、2005年4月1日から20年3月31日までに国や地方公共団体、特殊法人などが発注したRC造300立方m以上の池状の構造物の築造工事を元請として施工した実績なども求める。

 代表構成員以外の構成員は、土浦土木事務所管内に本店を持つ土木一式の格付けSまたはA等級で、05年4月1日から20年3月31日までに県企業局か県が発注した土木工事を元請として施工した実績などとなる。

 霞ヶ浦浄水場では原水の水質改善が進んでいないことや、かび臭などの水質基準項目が追加されたことなどで活性炭にかかる費用が増加し、浄水処理費用が年々上昇している。このため、民間企業との共同研究で得られた、効率的・安定的な処理が期待できる国内初の新しい高度浄水処理技術について、霞ヶ浦浄水場で14年12月から15年11月まで実証実験を実施してきた。

 実証実験の内容は、かび臭物質の除去のための「オゾンと過酸化水素を使用した促進酸化処理」と、溶解性有機物の除去のための「帯磁性イオン交換樹脂処理」の2つの新技術。オゾン・促進酸化処理は原水のかび臭物質の除去、イオン交換樹脂処理はトリハロメタンの原因である溶解性有機物を安定的に除去するもので、実験結果を外部有識者を含めた評価委員会で評価・検証した結果、その効果が確認された。

 その結果を踏まえ、企業局は17年度末に厚生労働省から事業認可を取得して事業化を図り、これまで施設の詳細設計などを進めてきた。今回整備するオゾン・促進酸化処理施設の設計は、日水コン(本社・東京都)が策定している。

 本年度からは施設の土木・建築工事に着手して、3カ年の債務工事として22年度までの工期で進めていく。あわせて機械設備工事や電気設備工事も、土木・建築工事の進捗を見ながら21年度頃にも発注して、24年度の施設完成を目指す。

 供用開始については、施設完成後に切り回し工事などを行わなければならないことから、現在のところは未定。また、もう一つのイオン交換樹脂処理施設についても、整備の時期や方法などをこのあと検討していくとしている。

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