偕楽園に迎賓機能 P-PFI パークレストラン共同事業体を選定 来年1月頃にも工事着手(県観光物産課ほか)

[2020/08/18 茨城版]
 県観光物産課と都市整備課はこのほど、偕楽園月池地区で県内初となるPark-PFI制度を活用した公募の結果、「偕楽園月池パークレストラン共同事業体」(代表法人:アイ・ケイ・ケイ)を事業者に認定した。同事業体の企画提案によると、月池地区に迎賓機能を備えたパークレストランとテラスガーデンを設けて「極上のおもてなし空間」を提供する。今後は8月下旬に公募設置等計画の認定、9月上旬に基本協定の締結、10月頃に実施協定の締結を進めて、21年1月頃から工事に着手する予定。同年8月末にも供用を開始したあとは、最長20年間の期間で施設を運営する。

 この事業公募は、偕楽園の魅力向上を図るため本年5月に公表した「偕楽園魅力向上アクションプラン」を踏まえ、偕楽園拡張部で飲食・売店などの収益施設の設置や園路、広場などの公園施設の整備、さらには整備後の公園施設の管理運営などについて提案を求めるものとなる。

 偕楽園公園は、本園区域と拡張区域からなる県営都市公園で、東側には千波湖を中心とした市営公園もある。市民の憩いの場で県内・市内の主要観光拠点にもなっているが、梅の時期に利用者が集中すること、本園と拡張部が分断されていること、観光客にとって拡張部に目的地が無いことなどの課題がある。

 このため県は、偕楽園公園で「日本を代表する通年型観光地」「県民の豊かな生活を実感させる公園」を目標に、多彩な魅力づくりや賑わいの創出を図る。「偕楽園魅力向上アクションプラン」によると、拡張部は「水とみどりの立地を活かしたエリア」と位置づけ、本園からの眺望を保全しつつ非日常性を楽しめる施設・空間とする。

 これを踏まえて県は、県の財政負担の軽減に加えて偕楽園の活用を中心とした地域の活性化を事業者に求めるため、偕楽園拡張部の月池区域約1haを対象に県内初のPark-PFI制度を活用して、飲食店などの収益施設の整備、運営管理を行う民間事業者を公募していた。

 外部有識者による審査の結果、事業者(公募設置等予定者)に認定されたのは「偕楽園月池パークレストラン共同事業体」。代表法人のアイ・ケイ・ケイ(佐賀県)は東証一部上場企業で、全国17都市でゲストハウスウエディング施設や飲食施設などを19店舗展開し、うち7施設は行政と連携した飲食施設となる。

 同事業体の企画提案によると、公募対象施設は飲食店舗(4753・53平方m)と駐車場(2322・1平方m)をあわせた7075・63平方mと、特定公園施設が6525・64平方mとなり、特定公園施設には園路や月見デッキ、および排水、給水、電気設備や植栽などを整備する。

 事業コンセプトは、▽世界から訪れる人々の「おもてなしと迎賓の場」として唯一無二の空間を創出▽日本三名園に相応しい品格のあるパークレストランとテラスガーデンづくりで偕楽園の新しい魅力と交流・感動の場の創造──を掲げる。

 また基本方針は、▽偕楽園の歴史、文化、自然の本質的価値を踏まえた寛ぎと憩いの場づくりで、エリアの賑わいとコミュニティづくりに貢献▽迎賓機能を備えたパークレストランとテラスガーデンで、人々の誇りや愛着を醸成する賑わい創出▽カフェ・レストランを中心に、訪れた全ての人々が満足できる「極上のおもてなし空間」を提供──などとしている。

 今回の公募には「偕楽園月池パークレストラン共同事業体」のほか、「まちグループ・偕楽園月池」(代表法人:要建設)のあわせて2団体から応募があり、「偕楽園月池地区整備事業公募設置等予定者選定委員会」(委員長:町田誠国土交通省PPPサポーター)がこの企画提案について、実施方針や実施体制、整備・管理計画などの評価項目から審査した。

 選定委員会は、同事業体から提案された迎賓機能を備えたパークレストラン(公募対象公園施設)とテラスガーデン(特定公園施設)が、公募指針で示した「偕楽園および周辺地域の文化的・景観的資源を活用するとともに、当該地の広大な水と緑のロケーションにふわさしい施設」や、「県民や訪れた人が偕楽園の魅力・価値を満喫できるおもてなし空間(迎賓的空間整備や空間特性を生かした行催事を開催できる施設など)」として最もふさわしい提案であると評価した。

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