水栓200カ所を自動化 旧市立病院跡地に住宅など整備 スマートシティへ実証実験(笠間市補正案)

[2020/9/4 茨城版]
 笠間市は1日開会の第3回市議会定例会に、補正予算案や工事契約案などの議案を提出した。一般会計は21億4511万円を追加して、本年度の総額を431億4466万円としている。主な補正の内容は、新型コロナウイルス感染症対策としての公共施設の手洗の水栓化工事費やGIGAスクール整備事業の機器購入費を計上したほか、市道(友)2007号線の道路新設改良工事費やスケートボードパーク整備工事費を追加。スマートシティ形成に向けた実証実験の委託料や、企業立地促進事業補助金なども予算化する。補正予算案以外の議案は、道の駅建設工事の工事契約案や旧市立病院の跡地の財産処分案などを提出している。

 主な補正のうち、総務費には公共施設自動水栓化工事費1254万円を計上し、公共施設の手洗い水栓約200カ所を自動化する。公共施設は市庁舎や公民館など、不特定多数の人が利用する施設を想定している。

 スマートシティ形成共同研究委託料には1500万円を計上して、スマートシティの実証実験を推進する。市は2月に、NTTをはじめ交通事業者やソフトウェア開発企業、福祉団体や商工・観光業団体、大学などとコンソーシアムの協定を締結しており、公共交通機関を利用した市内の周遊や老人の見守りなど、新技術や官民データを有効に活用したスマートシティモデルの確立を目指していく。

 また、公共建築物長寿命化等対応基金には4億8730万円を積み立てて、この後の公共施設等総合管理計画に基づく公共施設の長寿命化改修に向けた財源の確保を図っていく。企業立地促進事業補助金には5億5000万円を盛り込んで、茨城中央工業団地(笠間地区)に工場を建設しているタカノフーズ関東や鶴町製作所を支援する。

 土木費は、道水路維持補修整備工事費6036万円や市道(友)2007号線の道路新設改良工事費8627万円、およびスケートボードパーク整備工事費2332万円などを追加する。スケートボードパークは、笠間芸術の森公園「あそびの杜第2期エリア」に県と連携して整備しており、今回は照明設備の設置に約2000万円をはじめ看板の設置工事費などを計上して、オープンに向けた準備を進める。

 農林水産業費では、道の駅整備事業費で地方創生拠点整備基金に3億7666万円を積み立てる。交付金が2カ年分交付されるための措置で、一度基金に積み立て、繰り入れて道の駅の整備を進める。

 このほか、教育費にはGIGAスクール整備事業の機器購入費用として小学校分に2億0803万円、中学校分に1億1222万円を計上。民生費には保育所整備の補助金1846万円を盛り込み、諸支出金には旧市立病院解体に伴う埋設医療廃棄物の運搬処理を委託するため、病院事業会計への補助金471万円を予算化する。

 継続費の補正は、防災行政無線デジタル化整備事業の20・21年度の総額を14億8900万円から10億5190万円(20年度4億0777万円、21年度6億4413万円)に減額する。工事は5月に一般競争入札を執行し、九電工(東京本社・東京都)が9億2000万円(予定価格12億8928万円)で落札した。

 このほかの議案は、道の駅建設工事の工事契約について、株木・仙波JV(水戸市)と税込み13億4200万円で締結する案の承認を求める。道の駅の建物の建築工事と電気設備工事、機械設備工事各一式の内容で、工期は21年7月30日まで。このほか外構工事も別途発注して、21年9月ごろのオープンを目指す。

 財産処分案は、笠間市中央1丁目地内の旧市立病院の跡地、面積6422.41平方mを積水ハウス、茨城セキスイハイム、パナソニックホームズ、大和ハウス工業茨城支社の4社に9505万2000円で売却する案を提出する。市は笠間版CCRC推進事業で、市外からの移住を基本に「生涯活躍のまち」づくりに取り組んでおり、この移住者の受け皿となる住宅20戸をハウスメーカー4者が建設するほか、多世代が交流する交流センターを設けて民間に運営を委託する考えだ。

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