駅舎や通路を整備 常陸多賀駅周辺整備 28年度完成目指す(日立市)

[2020/10/6 茨城版]
 日立市は本年3月に、常陸多賀駅周辺地区整備計画を策定した。主な内容にはひたちBRT乗り入れに伴う駅東口広場と南北アクセス道路の整備、東西自由通路・駅舎の整備、駅西周辺の低未利用地活用などを盛り込み、駅東口広場や東西自由通路・駅舎の整備などは28年度(令和10年度)ごろの完成を目指して計画を進めていく。

  この事業は、JR常磐線常陸多賀駅周辺でBRTの乗り入れに伴う交通結節点としての機能強化や常磐線の東西に形成された市街地の連携など、まちづくりの課題を解決する駅周辺の一体的な整備を行うため計画した。

 常陸多賀駅は、市内にあるJR常磐線5駅のうち南から2番目にあり、周辺地区は市内で最も多くの人口を有する。一方で線路による東西市街地の分断や、東口駅前の未整備による西口駅前広場の交通混雑、1955年完成の駅舎の老朽化、駅西側への交通集中などの課題を抱え、地域の活性化も急務となっていた。

 こうした中、2017年度末には新公共交通システムの「ひたちBRT」が同駅に乗り入れ、19年4月に専用道路で運行を開始。市の立地適正化計画では、駅や駅周辺整備、交通結節点の機能強化を位置付けた。昨年には国土交通省の官民連携基盤整備推進調査費が配分され、7月に常陸多賀駅周辺地区整備計画策定委員会を設置して計画をまとめていた。

 整備計画では、まちづくりの理念に「くらしとにぎわい 時代に紡ぐまちづくり」を掲げる。▽誰もが暮らしやすい高質な生活空間の創出(くらし)▽人々が集い、交わる魅力的な賑わい空間の創出(にぎわい)▽多様な担い手の共創による持続可能なまちづくりの推進(持続可能なまちづくり)──の3つの目標を設定し、具体的な取り組みを推進していく。

 施設整備に当たっては、駅周辺施設を短期的・重点的に整備し、これと並行しながら中長期的に各種の施設整備などを進めていく。短期的・重点的な整備ではBRTの日立駅方面へのルート延伸整備を見据え、▽駅東口の広場整備▽東西自由通路・駅舎の整備▽南北アクセス道路の整備──の28年度中の完了を目指す。中長期的な施設整備は、駅西側に隣接する市有駐車場などを含めて民間事業者を活用しながらにぎわい創出に向けた公共公益施設の誘致などを図っていく考えで、事業の進捗状況を見ながら再開発やPFIなどの事業手法を検討していく。

 このうち、駅東口広場や東西自由通路・駅舎、南北アクセス道路の整備に向けては、駅東口広場の位置やBRTのルートの違いで2つの配置計画案を示している。駅東口広場や関連道路などの面整備は土地区画整理事業などの手法も視野に入れており、駅前広場の位置決定とともに21年度中には事業手法を決定する考えだ。また、橋上化などの駅舎の設置場所については今後、JRとの協議を進めていく。

 事業スケジュールによると、駅東口広場と東西自由通路・駅舎、南北アクセス道路は23年度中をめどに調査や設計、都市計画の手続きを終え、24年度からの着工を予定している。本年度と21年度は、測量による現況調査などを進める計画で、28年度中の完成を目指す。

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