中央公民館と複合化 庁舎建て替え基本構想 公民館敷地を選定(五霞町)

[2020/10/7 茨城版]

 五霞町は役場庁舎の建て替え事業で、このほど「役場庁舎等公共施設基本構想」を策定した。新庁舎は中央公民館との複合化を図る考えで、計画地は5カ所の候補地の中から中央公民館敷地に絞り込んだ。本年度から都市計画に関する調整に着手し、順調に進めば21年度にはプロポーザル方式で設計事業者を選定する見通しとなっている。

 計画地面積は約2万1200平方mとし、計画地選定では中央公民館敷地、役場庁舎敷地、防災ステーション敷地、五霞東小学校敷地、B&G海洋センター周辺敷地の5カ所の候補地を挙げて、インフラ整備状況、敷地取得費用負担、中心性、確実性、防災安全性の5つの項目を比較検討して総合的に判断した。中央公民館敷地は小福田地内で県道西関宿栗橋線に近く、従来のアプローチの良さや立地便利性の良さが利点となるが、計画地周辺は農業振興地域の農用地に指定され、市街化調整区域であることから無秩序な開発にならないよう留意する必要がある。

 複合庁舎の整備に関する基本方針には、▽町民の新しい居場所となる複合庁舎▽平時にも非常時にも安心して利用できる複合庁舎▽柔軟な使われ方ができる効率的な複合庁舎▽町の自然に溶け込む快適な複合庁舎▽建物のトータルコストを縮減できる経済的な複合庁舎──の5つを定めた。

 複合庁舎はRC造2階建て、延べ面積約3835平方mを想定。このうち、役場庁舎機能は執務室と会議室(15室)で合計1118平方mを見込む。公民館機能は講堂を廃止してその代用となる大会議室を設けるほか、図書室やラウンジなどを確保する。複合化することで会議室などを共用できるメリットがあり、維持管理費の縮減を図ることができる。建設に関する概算費用は、15億6800万円と試算している。

 駐車場は南側に来客用120台分、北側に職員用110台分を配置して動線分離を図るほか、公用車用40台やバス4台分、ダンプトラック・重機用各1台分を設置する。また、建物の東側に広場を設けるとともに、敷地内の史跡を取り込みながらアプローチを豊かにする計画だ。非常時には避難所として活用する見込みで、災害拠点としての機能を強化する。

 既存庁舎は1963年にRC造2階建てで建設し、その後はS造3階建ての議会棟をはじめ部分的な増築を繰り返しており、延べ面積は2168平方mとなる。これまで大規模な改修は実施していないため、老朽化で雨漏りやひび割れなどが進行している。耐震基準はクリアしているが、町は建築から60年を経過する2023年度を目途に建て替えたいとしている。

 中央公民館は1979年に建設され、建築後40年以上が経過している。規模はRC造3階建て、延べ3027平方mで、耐震補強工事は2015年に実施したが大規模改修工事は行っていない。また役場庁舎と同様、公共施設に必要なバリアフリー機能は満たしていない。

 今後のスケジュールは、本年度から都市計画に関する調整に着手する。調整がまとまり次第、21年度以降にはプロポーザル方式で基本設計の事業者選定に入る予定だ。21-22年度には詳細設計の策定と工事事業者の選定、23年度には工事への着手を見込み、工期には12-15カ月程度を予定している。事業手法はBTO方式やリース方式などを視野に入れ、このあと検討していく。

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