相橋上部工を発注 県南・鹿行地区調査 牛堀麻生BPは交差点改良など(県議会土木企業委)

[2020/10/9 茨城版]
 県議会土木企業委員会(鈴木将委員長)は7日、県南地区と鹿行地区の県内調査を実施し、潮来土木事務所や鉾田工事事務所、竜ケ崎工事事務所から事業の説明を受けてその進捗状況を確認した。この中で県は、北浦川に架かる相橋の架け替えで本年度は近く橋梁上部工を発注するなど21年度の完了を目指すほか、国道355号牛堀・麻生バイパスの行方市内の優先区間も22年度末の完成を目指していると説明。県道奥野谷知手線の交差点改良事業は、南共発西交差点を11月末に完了し、知手交差点も本年度に用地測量や補償調査を実施すると報告した。

 現地調査はまず、取手市内で一級河川北浦川の河川改修事業を調査した。北浦川は取手市山王付近に源を発し、取手市小文間の戸田井排水機場で小貝川に合流する延長7.9kmの一級河川。川幅が狭く堤防が低いことから、たびたび浸水被害が発生していた。

 このため1981年度に、小貝川との合流点から大正橋まで延長3kmの小規模河川改修事業に着手し、89年度に完了している。引き続き、その上流へ国道6号藤代バイパスまでの2km区間を暫定計画に基づいて事業着手し、現在も総合流域防災事業で改修を進めている。総事業費は71億7000万円を見込み、2019年度末までの進捗率は25%となっている。

 この日調査したのは、北浦川に架かる取手市道橋相橋の橋梁改築工事の現場。もともとは橋長5.4m、幅員6mの規模だったが、流れを阻害するため河川計画にあわせて橋長21.2m、幅員10mに架け替える。橋梁改築は15年度から事業を開始し、総事業費には5億0400万円を見込む。

 工事は17年度に左岸側の排水構造物工から実施して、現在はA1橋台とA2橋台の橋梁下部工、および右岸側の排水構造物工を施工中。本年度はこのあと橋梁上部工を発注し、21年度には取付道路工と仮橋の撤去および護岸工を実施して完了する予定となっている。

 続いて、主要地方道土浦竜ケ崎線バイパス整備事業では工事の進捗状況を調査した。この路線は土浦市から龍ケ崎市まで、県南地域を南北に縦断する幹線道路で、災害時の第一次緊急輸送道路にも指定されている。このうち、阿見町実穀から牛久市結束町までの5.4kmは圏央道牛久阿見ICへのアクセス強化のほか、周辺道路の渋滞緩和を図るため1996年度からバイパスの整備を進めている。

 これまでに、牛久阿見ICの南側に国道408号までの約1.9km区間を暫定2車線で、国道408号から牛久市結束町の現道まで約1.4km区間を4車線でそれぞれ供用している。現在は、ICの北側区間で県道土浦稲敷線バイパスまでの約1.2km区間を重点的に整備するとともに、IC南側の暫定2車線区間も完成4車線にむけて工事を実施中。19年度末の進捗率は77%となる。

 竜ケ崎工事事務所によると、ICのランプ部分で調整が難航している箇所もあり時間がかかりそうな状況だが、22年度の開通を目指していく考え。IC北側全体は、圏央道の4車線化にあわせて24年度の供用を目標にしていると説明した。

 国道355号牛堀・麻生バイパスは、行方市の都市計画道路粗毛石神線との交点付近で調査を行った。このバイパスは旧牛堀町と旧麻生町の市街地の狭あい解消と朝夕の交通渋滞緩和を目的に、1997年度から事業を開始。国道51号山下交差点を起点に、行方市橋門地内までを結ぶ全体延長10.9kmで計画する。

 このうち、潮来市牛堀地内の国道51号から行方市麻生地内の主要地方道水戸鉾田佐原線まで約5kmを優先区間に位置づけ、2014年度には国道51号から県道繁昌潮来線までの1.2kmが暫定2車線で供用した。引き続き、県道繁昌潮来線から行方市と潮来市の行政境まで1.3kmを潮来土木事務所で、行政境から水戸鉾田佐原線までの2.5kmを鉾田工事事務所でそれぞれ事業を進めている。全体事業費は暫定2車線での整備で約140億円を見込む。

 鉾田工事管内の優先区間は2008年度から事業を開始し、17年度に着工した。現在は舗装工事3工区、道路改良工事1工区、地盤改良工事2工区、ボックスカルバート設置工事3工区を施工しているほか、水戸鉾田佐原線および都計道粗毛石神線との交差点部分の道路改良舗装工事の計4件と、プレキャストボックス設置工事1件を公告している。一部未買収地は残るものの、復興予算も活用して整備を進めており、優先区間は22年度末の完成を目指している。

 潮来土木事務所は、県道奥野谷知手線の交差点改良事業を説明した。奥野谷知手線は鹿島港南端を東西に横断する幹線道路で、国道124号や県道深芝浜波崎線と連動し、鹿島臨海工業団地への主要アクセスルートとなるが、朝夕は工業団地への通勤、物流交通が多く慢性的な渋滞が発生していることから、渋滞箇所の解消や交通の円滑化を図るため、18年度から事業を実施している。

 ビックデータやドローンによる交通量調査と解析を行った結果、主な渋滞ポイントは南共発西交差点と知手交差点の2カ所と判明した。この結果を踏まえ、神栖市や工業団地立地企業を構成員とする神栖市渋滞対策協議会にも意見聴取して交差点の渋滞対策を進めている。その内容は、知手交差点と南共発西交差点の右左折車線を追加する部分改良となる。

 南共発西交差点は深芝浜波崎線に向かう右折車線を追加して、現況の1車線化から2車線に変更する。工事延長は234m、幅員25mで、滞留長は延長60mを確保する。これにより右折渋滞長が半減し、直進車の通行を妨げることなく渋滞が解消されることになる。

 右折車線分の幅員は、道路敷地内で歩道を縮小することで確保している。なお、この交差点は大型車の通行が多いことから、アスファルトにセメントミルクを注入して強度を強くする半たわみ舗装で施工する。20年3月に発注して5月から着工しており、完成は11月末を予定している。

 また知手交差点は、国道124号に左折車線を追加して2車線化する。本年度は用地測量および補償調査を予定しており、その後は用地買収を進めて早期の工事着手に向けて取り組んでいく。

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