東成井跨線橋で設計 国道355号石岡・笠間改良促進期成同盟会 宍戸橋架け替えなど要望

[2020/11/12 茨城版]
 石岡市、小美玉市、笠間市の3市で組織する「国道355号石岡・笠間改良促進期成同盟会」(会長・山口伸樹笠間市長)はこのほど、県土木部に国道355号石岡市-笠間市間の整備促進に関する要望を行った。これに対し県は、石岡・岩間バイパスの4車線化について水戸土木事務所管内は21年度上期の完了を目指して工事を進めているほか、土浦土木事務所も道路改良工事に加えて東成井跨線橋の設計を策定中と説明。また、宍戸橋の架け替えは本年度から国補事業に採択され、現在は橋梁や道路の詳細設計に着手していると報告した。

 要望には山口会長のほか、副会長の谷島洋司石岡市長や島田小美玉市長代理の幸加木健特定プロジェクト整備課長が参加した。冒頭、山口会長は「県の尽力で着実に工事が進んでいるが、まだまだいろいろな課題があり、予算を確保してその解決に取り組んでほしい」とあいさつした。

 国道355号は、千葉県香取市から霞ヶ浦の湖岸沿いを北進して笠間市に至る、県内延長約78kmの幹線道路。常磐道や国道6号、国道345号などの主要な幹線道路や、北関道とも接続する重要な路線となっている。

 このうち石岡市-笠間市間は、旧笠間市街地の慢性的な渋滞対策として笠間バイパス(笠間市手越地区から石井地区まで、延長5.2km)が19年6月に全線開通。また、通過交通の分散と常磐道岩間ICへのアクセス向上などを目的とする石岡・岩間バイパス(石岡市根当地内から笠間市押辺地内まで、延長7.85km)も、10年2月に全線暫定2車線で供用している。

 今回は、▽地域づくりの根幹をなす道路整備を積極的に推進していくために、必要な予算を確保し、計画的に整備すること▽21年度予算編成にあたっては、所要の道路整備費の確保を図ること▽国道355号の整備促進を図ること──の3項目を要望。要望箇所は石岡・岩間バイパスの4車線化と、笠間市の宍戸橋架け替えの2カ所となる。

 要望に際し、石岡市の谷島市長は「この路線は千代田石岡ICを降りた車、また国道6号の渋滞を避ける車、あるいは柏原工業団地へのアクセス道路として大変重要な路線。通勤や観光の利便性向上のためにも4車線化の促進を」と話し、小美玉市の幸加木課長は「本年3月に国道6号から国道355号までの市道の整備が完了して、市道からバイパスに回る利用者も増えていることから、引き続きバイパスの整備促進を」と求めた。

 笠間市の山口市長は笠間バイパスの開通に感謝するとともに、「石岡・岩間バイパスは今後も事業の推進をお願いする。また宍戸橋は、涸沼川改修や大洗友部線改良と3つの事業が重なる区間だが、こちらも着実な進捗を」と要望した。

 これに対し、県から事業の取り組み状況を説明。石岡・岩間バイパスは昨年度に交付金事業として採択され、このうち水戸土木事務所は笠間市の2.04kmと小美玉市の1.28kmの計3.32kmを担当する。現在は道路改良舗装工事を実施しており、「来年度上期の4車線化を目指して頑張る」と報告した。

 また、石岡市の4.53kmを担当する土浦土木事務所は「このうち石岡市根当地内は本年度、県道西小塙石岡線から北側に1.48kmの区間の道路改良工事を発注済みで、年度内完了を目指すほか残る部分も鋭意工事発注に努めていく。また石岡市東成井地内の2.2kmは、ネックとなるJRとの交差部分の東成井跨線橋で現在設計を策定しており、今後も関係機関と早期着工を目指していきたい」と説明した。

 一方、完成から90年が経過して老朽化が進んでいる宍戸橋架替については、水戸土木事務所から「一体的に整備する大洗友部線および涸沼川改修の進捗が図られたことから、宍戸橋架け替えも本年度から国補事業として採択されて測量や地質調査、橋梁と道路の詳細設計を進めている」と報告した。

 意見交換では、谷島市長が「東成井地区の排水路整備を措置していただけるということで、今後も地元の意見を取り上げながら整備してほしい」と話し、山口市長も「4車線化とあわせて、バイパスと市道などとの交差点への信号機設置にも協力を」と求めた。

 最後に伊藤高土木部長は、「大規模な事業であり、国の予算も活用しながら取り組んでいきたい」と話して、各市にも地元との事業調整に協力を求めた。

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