年度内にも事業者公募 千波公園 黄門像広場周辺のパークPFI(水戸市)

[2020/11/17 茨城版]
 水戸市は千波公園の整備にパークPFIを導入して、「黄門像広場周辺地区」へ民間事業者による飲食・物販などの施設を整備する。19-20度の2カ年で公募設置要項を作成しており、このほど市議会に公募設置等指針の概要を説明した。この事業は20年度内に公募設置等指針の作成や公募、事業者選定および施設整備の着手まで目標に掲げていて、公募開始の時期については「コロナ禍の影響による民間企業を取り巻く社会経済情勢の変化を踏まえ、タイミングを逃すことなく適切に進めていく」と説明した。

 「千波公園(黄門像広場周辺地区)拠点整備事業」は、隣接する偕楽園とともに市を代表する公園となる千波公園において、16年5月に策定した「市偕楽園公園(千波公園等)整備基本計画」に基づき市民の憩いの空間として、また観光交流拠点として再整備するもの。

 偕楽園や千波湖の周辺は市内随一の重要な観光拠点だが、さらにその特色を活かした観光資源となる公園にするため、新たな核となる施設を整備して賑わい創出拠点を形成することを目指し、広く民間事業者の知見を集めて施設整備を行うため公募する。

 千波公園は千波町や常磐町などにまたがり、敷地面積は73.57ヘクタール。このうち公募対象となるのは黄門像広場周辺地区の約1万7000平方mで、公募対象区域内に設置可能な建築面積の合計の上限を5000平方mとする。

 事業は17年の都市公園法改正で創設されたパークPFI制度を導入し、応募者が公募対象公園施設および特定公園施設の整備を行う。事業の内容は「公募対象公園施設の整備及び管理運営」と「特定公園施設の整備及び管理運営」で、整備には計画、設計および工事まで含まれる。

 事業の流れは、設置等予定者を選定して公募設置等計画を認定公示し、基本協定を締結して設計を策定する。設計や建築確認ののち、実施協定を締結して設置管理を許可し、工事に着手。完成後は公募対象公園施設等の運営を開始する。

 事業スキームは、整備に関しては公募対象公園施設、特定公園施設ともに認定計画提出者が実施主体となり、費用は公募対象公園施設を認定計画提出者、特定公園施設を認定計画提出者と市で負担する。管理運営は、両施設とも認定計画提出者が実施主体となり費用も負担する。

 公募設置等計画は、市の風致保全方針を踏まえて周辺環境や公園の景観と調和した提案を求める。公募設置等計画の認定の有効期間は工事開始日から20年間。なお、公募対象公園施設の設置許可期間は許可日から最長10年間とし、当該期間内に認定計画提出者からの設置許可の更新申請により認定の有効期間内で許可を与える。

 公募対象公園施設は、賑わい創出拠点となりうるような施設で、飲食・物販の機能を有する施設など千波公園利用者の利便性向上に資する施設などとする。施設の高さは10mまでとし、ユニバーサルデザインに配慮した計画であることなども求める。

 また園路、広場、トイレなどといった特定公園施設は、市と締結する協定に基づき公募対象公園施設の設置または管理を行う者が整備する。特定公園施設の整備および埋設管の切り回しに要する費用のうち、市の負担は9割以内とし、上限額を税込み5000万円に設定する。

 設置等予定者の選定は第一次および第二次審査を実施し、第一次審査を通過した提案についてはプレゼンテーションを実施する。選定委員会では公募設置等計画について、▽事業の方針▽事業実施体制▽公募対象公園施設及び特定公園施設整備計画▽公募対象公園施設及び特定公園施設管理運営計画▽収支計画及び価額審査──に基づき審査して、最優秀提案及び次点提案を選定する。

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