来年度に新橋施工 田野川堤防強化で 市道橋2橋は廃止に(県と水戸市)

[2020/11/26 茨城版]
 県水戸土木事務所は、昨年の台風19号で浸水被害が発生した那珂川支流の田野川で、再度の被害防止のため河川改修を進めている。これに伴い、計画堤防高よりも低い水戸市道橋の下田橋と東橋はそれぞれ廃止して、これに代わる新たな橋梁と市道のバイパスを県と水戸市が連携して整備する。水戸土木事務所は現在、田野川の河川改修工事を実施するとともに橋梁や道路の詳細設計を策定中で、21年度には新橋の下部工および上部工を実施する計画。水戸市も本年度はバイパス区間の路線測量や詳細設計を実施して、21年度から工事に着手する。

 昨年の東日本台風による大雨で、水戸市内を流れる田野川は越水が発生し、市道飯富153号線のほか飯富地区に甚大な浸水被害を及ぼした。その後、田野川の堤防被災箇所では水戸土木事務所が災害復旧工事を実施して、出水期前の本年6月に完了している。

 さらに田野川橋から那珂川合流点までの区間については、河川の越水などに耐えうる堤防とするため現在、水戸土木事務所で堤防の嵩上げや天端舗装、裏法尻へのブロック設置などの堤防強化工事を進めている。

 これに伴い、常磐道高架下で市道飯富153号線に架かる下田橋、およびその上流の市道飯富8号線に架かる東橋は、田野川の計画堤防高よりも低く河川管理上の支障となっていることから、これらの田野川堤防工事とあわせて、県と市がその2橋に代わる計画堤防高を考慮した新しい橋1橋と、その前後のバイパス道路の整備を計画している。

 事業個所は田野町地内の全体延長約630mで、このうち新橋梁を含めたバイパス区間延長約300mを県水戸土木事務所が施工して、その事業費の一部を市が負担金として支出する。また、市は県施工区間前後の、市道渡里209号線300mと飯富153号線30mをあわせた計約330m区間の施工を担当。幅員は、車道2車線と歩道で計10mとする。

 今後の工程の見込みは、県施工分については本年度に田野川の暫定堤防整備工事や堤防強化工事をはじめ、バイパスの橋梁道路詳細設計および用地測量を実施する。21年度には新橋の橋梁下部工と上部工を実施して、22年度は新橋の前後の道路改良工事を施工する見通し。23年度には旧橋の撤去工事を計画する。

 一方、市の施工区間は本年度に渡里209号線の延長約300mについて路線測量や詳細設計、用地測量を実施するため、市議会第3回定例会で測量委託料などを盛り込んだ補正予算案を提出し議決を受けている。

 引き続き、21年度は渡里209号線の用地補償と道路改良工事を予定し、22年度は県が施工する道路改良工事に対して一部負担金を支出する。23年度には飯富153号線の延長30mの道路改良工事を施工して、23年度の事業完了を目指す。

 水戸市はこの道路整備と河川改修で、田野川の安全性が向上するとともに、地域住民および緊急車両などが安全に通行できるなど道路ネットワークの強化が図られるものと期待している。なお、県施工の田野川暫定堤防整備工事に伴い、21年1月上旬から3月末まで下田橋が全面通行止めになる予定となっている。

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