大子町新庁舎など 木造先導プロジェクト 一般建築物6件を採択(国交省)

[2020/12/22 茨城版]
 国土交通省はこのほど、「木造先導プロジェクト2019」のうち、サステナブル建築物等先導事業(木造先導型)の第2回提案募集について一般建築物6件を採択した。本県からは大子町新庁舎建設事業が選ばれている。この事業は木造2階建て延べ4230平方mで計画し、補助限度額は9736万1000円。評価ポイントは「木材活用や接着重ね材使用について課題と対応策を検証し、見学会で公表するなど、設計・施工技術の普及啓発が期待できる」などとしている。

 国交省は、構造・防火や生産システムの面で先導的な設計・施工技術の普及と低炭素社会の実現に貢献するため、先導的な技術を導入した木造の住宅・建築物のリーディングプロジェクトを支援している。

 この事業では、再生産可能な循環資源である木材を大量に使用する大規模な木造建築物等の先導的な整備事例について、その具体の内容を広く国民に示し、木造建築物等に係る技術の進展に資するとともに普及啓発を図ることを目的とする。先導的な設計・施工技術が導入される大規模な建築物の木造化・木質化を実現する事業計画の提案を公募し、目的に適う優れた提案には国が当該事業の実施に要する費用の一部を補助して支援する。

 対象事業は、一般建築物と木造実験棟の2つに分かれる。今回採択した一般建築物は、先導的な設計・施工技術が導入される一定規模以上の建築物の木造化を実現する事業として10月1日まで募集し、8件の応募の中から6件のプロジェクトを採択した。

 大子町新庁舎建設事業の普及性で特に評価されたポイントは次の通り。

 【大子町新庁舎建設事業】

 新しい町役場庁舎を木造軸組工法により建設するプロジェクト。屋根の下に広がる木材架構が外部からも視認できるような構造であり「地域産材を活用した庁舎」であることをアピールした計画。

 「北杖構造」を耐震要素として繰り返し配置し、内外から構造材料としての木材が見える意匠としている。防火面では「壁等」により3000平方m以内になるように区画するとともに「燃え代設計」による準耐火建築物とし、木材のあらわしにしている。軒の出を約2.5m確保し、外周部の雨掛りを軽減するなどの耐久性にも配慮している。建物を構成する構造部材は製材、集成材、接着重ね材の使い分けに配慮しながら全てに地域産木材を活用している。

 木材活用や接着重ね材使用について、設計・施工における課題とその対応策を検証し、見学などで公表する計画としており、設計・施工技術についての普及・啓発が期待できる。

Comments are closed.


Powered by WordPress, WP Theme designed by WSC Project.