横断歩道の段差解消 バリアフリー 水戸駅周辺主要交差点で(県と水戸市)

[2021/1/8 茨城版]
 県と水戸市は、水戸市バリアフリー基本構想で定めた重点整備地区(水戸駅周辺地区)内の主要な経路の交差点で、通行しやすい歩道の整備を検討している。横断歩道に接続する歩道と車道の段差を解消して、車いすやベビーカーの通行性を向上させながら、視覚障害者の車道との識別性も高いレベルで両立させるもので、誰もが安心して快適に通行できる空間づくりを目指す。このあと、年度内にも水戸市バリアフリー環境整備推進協議会に提案して詳細な整備内容を決定したあと、早ければ21年度から整備に着手して、スピード感を持ってストレスフリーな歩道の実現を図る。

 横断歩道に接続する歩道の段差は2cmを標準としているが、車いすやベビーカーの利用者などからは走行しづらいといった意見が出ている。しかしながら、この段差は視覚障害者が歩道と車道の境界を認知するためにも重要な意味がある。

 そこで県と水戸市は今回、水戸市バリアフリー基本構想で定めた重点整備地区の主要な経路の交差点を対象に、ストレスフリーな歩道整備を計画する。車いすやベビーカーなどの利用者の通行性と、視覚障害者の識別性をより高いレベルで両立させるため、この段差を限界まで無くしたうえで、黄色のゴムピースを貼りつけて突起状にした縁石を使用する構造を一例とする。

 今後は、年度内にも水戸市バリアフリー環境整備推進協議会の調査部会に整備の箇所や内容を提案し、障害者団体や高齢者団体などの意見を踏まえながら詳細な整備内容を決定していく。その後、協議会でその内容の承認を受けてから、縁石の改修を実施する。

 整備箇所は、水戸市バリアフリー基本構想で重点整備地区に定めた水戸駅周辺の、主要な施設を結ぶ特定経路に位置付けた道路の交差点をモデルに実施していく予定。県道路維持課は県が管理する国道118号や国道349号、主要地方道水戸神栖線などを、水戸市交通政策課も幹線市道2号線や幹線市道4号線、市道駅南4号線などを想定している。

 県道路維持課によると、県管理道路でこの縁石を設置するのは今回が初めての試み。整備はスピード感を持って実施していく考えで、提案した整備箇所や内容が協議会で承認され、予算措置も順調に進んだ場合には、21年度から工事に着手して同年度内にも完了させたいとしている。

 水戸市バリアフリー基本構想は、18年度から11カ年の期間で実施するハード・ソフト施策を盛り込み、このうちハード施策には道路や都市公園、建築物、交通安全施設などのバリアフリー化について実施内容や時期を位置付ける。重点整備地区は、旧バリアフリー基本構想の重点整備地区や中心市街地活性化基本計画の都市中枢ゾーン、生活関連施設および生活関連経路が所在する地区から検討し、約290haを設定する。

 施策はハード施策とソフト施策で構成し、ハード施策のうち特定事業では公共交通特定事業で水戸駅や北口・南口のバスターミナルのバリアフリー化などを実施する。また道路特定事業では、重点整備地区内の道路移動等円滑化基準に適合していない道路を適合させるため、歩道や立体横断施設、案内標識や視覚障害者誘導用ブロックなどを設置。このほか、都市公園や建築物、交通安全施設も特定事業によるバリアフリー化を推進する。

Comments are closed.


Powered by WordPress, WP Theme designed by WSC Project.