普通建設費約750億円 21-23年度3カ年実施計画 コロナ禍で延長も(水戸市)

[2020/1/13 茨城版]
 水戸市はこのほど、第6次総合計画に基づく3カ年実施計画(21-23年度)を策定した。主要施策の事業数は577件で、このうちハード施策は新規4件を含む137件となる。新型コロナウイルス感染症の影響で全ての施策を徹底的に見直す一方、「魁のまちづくりNEXTプロジェクト」で177施策、地方創生関連で201施策を盛り込み、あわせてポストコロナ時代に対応する新たな施策を推進する。普通建設事業費は、3カ年総額で749億3360万円を計上。新市民会館をはじめ水戸芸術館東地区駐車場、西部いきいき交流センター(仮称)、新たな斎場、東部公園(仮称)のサッカー場、消防施設(緑岡出張所改築)など大型の整備事業は、コロナ禍で財政状況も厳しいことから期間の延長や整備着手を遅らせるなどの対応を図っている。(施設整備計画は後日掲載)。

 今回の実施計画は、新型コロナウイルス感染症の影響で税収の大幅な減少が見込まれることから、ソフト・ハード全ての施策で緊急性や市民ニーズなどを検討し徹底した見直しを行った。特に投資的事業は、充当可能な一般財源を大幅に絞らざるを得ない状況であり、大規模事業を中心に整備期間の延長、あるいは整備着手を遅らせるなどの対応を図っている。

 その一方で、人口減少や超高齢化など様々な課題に対応していくため「魁のまちづくりNEXTプロジェクト」の目標達成に向けた施策に優先的に取り組み、あわせて「水戸市まち・ひと・しごと創生総合戦略」(第2次)に基づく地方創生関連施策にも重点化を図って「魁のまち・みと」を目指す。

 魁のまちづくりNEXTプロジェクトは、▽未来への投資プロジェクト▽いきいき健康プロジェクト▽災害に強いまちづくりプロジェクト▽魅力・活力アッププロジェクト──の4つのプロジェクトを設定し、優先的かつ集中的に取り組む。施策数は新規6件を含む177件で、このうちハード施策は計36件となる。

 プロジェクトの内容を見ると、「未来への投資プロジェクト」では民間保育所2カ所の増改築を支援するのをはじめ、市民センターの子育て広場は3カ所に新設し、全市民センターへの開設を21年度に完了する。

 また、小学校施設の長寿命化型大規模改造を期間内に校舎3校と体育館2校で完了させ、笠原小と吉沢小は校舎増築を完了させる。学校施設のトイレ洋式化も、22年度までに全校で完了させる。

 「いきいき健康プロジェクト」は、安定的な医療提供体制の維持・確保や医療従事者の確保などを図るとともに、「西部いきいき交流センター」(仮称)の23年度の完成や自転車通行空間の整備などにも取り組む。

 「災害に強いまちづくりプロジェクト」は、都市下水路や排水路、公共下水道(雨水)の浸水被害対策を進めるとともに、国・県管理河川の整備促進や南消防署の移転改築、上・下水道施設の耐震化、耐震型循環式飲料水貯水槽の新設などを推進し、災害に強い都市基盤づくりに取り組む。

 「魅力・活力アッププロジェクト」は、偕楽園公園(千波公園など)の民間活力を導入した整備や植物公園の再整備、および新市民会館の整備を盛り込み、新市民会館は前回計画の1年遅れとなる23年度の完成を目指す。

 財政計画は感染症対策を最優先としながら、健全な財政基盤の確立に努めるとともに「魁のまち・水戸」を実現していくための施策に優先的に取り組むことを基本とし、限られた財源を重点的・効果的・効率的に配分する。

 一般財源は21年度657億3500万円、22年度667億8200万円、23年度661億5200万円の、3カ年総額1986億6900万円を見込む。このうち普通建設事業費は、21年度265億4540万円、22年度293億4490万円、23年度190億4330万円を設定し、合計額は前回計画(20-22年度、902億3790万円)から17%減の749億3360万円となる。

 3カ年の主要施策を具体的に見ると、大型プロジェクトの残る新市民会館は23年度の完成を目指して、事業費に3カ年合計149億4800万円を盛り込む。これに関連し、泉町1丁目北地区市街地再開発事業は25億3900万円、地区周辺の幹線市道4号線や市道上市196号線の整備は3億9820万円、国道50号上空通路は5億円をそれぞれ22年度まで2カ年の事業費として設定。水戸芸術館東地区駐車場整備事業は3カ年で15億5060万円を予定する。

 魁のまちづくりNEXTプロジェクトの主な事業は、「未来への投資プロジェクト」で小学校施設の長寿命化型大規模改造に48億6450万円を確保し、吉田小、酒門小、渡里小、石川小、妻里小の校舎と三の丸小、梅が丘小の体育館の改造工事を実施する。小学校校舎の増築は笠原小と吉沢小の2校に22年度までの2カ年で13億0300万円を、学校施設のトイレ洋式化も同じく2億8000万円を盛り込んだ。

 「いきいき健康プロジェクト」は、西部いきいき交流センター(仮称)の建設工事を3カ年で実施することとし、事業費に7億円を見込む。快適な自転車通行空間の整備には3カ年で1億4000万円を予定する。

 「災害に強いまちづくりプロジェクト」は、浸水被害対策として都市下水路・排水路などの整備に3カ年で23億7200万円、公共下水道(雨水)の整備に同じく4億8900万円をはじめ、上下水道の災害対策も水道施設に19億2700万円、下水道施設に10億4700万円などを見込む。

 消防施設は、南消防署の移転改築に13億4000万円を盛り込んで22年度の完成を目指し、緑岡出張所の改築は23年度の工事着手にスケジュールを見直して3カ年総額2億1600万円を予定する。耐震型循環式飲料水貯水槽は、21年度と22年度に各1基ずつ新設するため2億7300万円を計上する。

 「魅力・活力アッププロジェクト」は、偕楽園公園の整備に1億5800万円を盛り込み、21年度にパークPFIの事業者選定、22年度にトイレなどの整備、23年度に園路などの整備を行う。植物公園は4600万円を計上し、21年度に第1期をリニューアルオープンさせたあと引き続き第2期の基本計画や基本・実施設計を策定する。

 このほかの事業も、新たな斎場の整備は21年度に実施設計、22年度から建設工事と用地買戻しを計画し、3カ年で23億5500万円を想定。内原駅南口周辺地区は自由通路などの工事に3カ年で17億3300万円を予算化する。公設地方卸売市場の機能強化・再整備では、3カ年で12億7820万円を計上している。

 また、市営住宅の長寿命化型改修は3カ年で10億5000万円を、市民センターの長寿命化型改修は同じく4億4100万円を計画し、東部公園(仮称)のサッカー場などの整備は4億1500万円を見込んでいる。

 新規事業は国道50号上空通路のほか、水戸駅北口駅前広場のバリアフリー環境整備に2億6300万円、泉町1丁目地区の優良建築物等整備事業に2億3000万円を予算化した。

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