那珂IC開発で調査費 新年度予算案 菅谷飯田線も整備着手(那珂市)

[2021/2/17 茨城版]
 那珂市の先﨑光市長は定例記者会見で、21年度当初予算案の概要を説明した。それによると、一般会計は203億1000万円となり、過去最大だった前年度当初を4億9000万円(2.4%)下回ったものの、過去3番目の予算規模となった。主な事業は、かわまちづくり支援制度活用事業や冠水対策事業、橋りょう長寿命化修繕事業で工事費を計上したほか、四中学区コミュニティセンター整備事業には実施設計委託料と用地費、菅谷西小学校と第一中学校大規模改造事業には設計委託料を盛り込んだ。また那珂インターチェンジ周辺開発は、活力あふれるまちづくり検討事業として市場環境調査を行うとともに、関連事業として新たに菅谷飯田線の整備に着手する。

 新年度の予算編成にあたっては、新型コロナウイルス感染症対策を最優先としつつ、移住・定住関連事業や市道の改良・補修の社会基盤の整備などに重点を置いて効率的な予算配分に努めた。

 一般会計の普通建設事業費は12億4525万円で、前年度当初から6億9091万円(35.7%)の大幅減となる。主な要因は、菅谷東小学校と芳野小学校の体育館大規模改造工事や防災行政無線デジタル化工事、瓜連体育館大規模改修工事などの大型工事の終了によるもの。一般会計と特別会計5会計を合わせた新年度の予算総額は、前年度当初から0.5%減の311億8370万円となっている。

 かわまちづくり支援制度活用事業は、戸多地区の那珂川の戸河原河川敷に公園を整備している。23年度の供用開始を目指し、20年度は環境整備工事(II期工事)を実施しており、新年度は北側の出入口付近にトイレを建設するとともに倉庫や親水広場、水遊び場などの整備を行う。

 整備場所は那珂西大橋下流左岸で、整備面積は約6ha。そのうち市ではサッカーや野球、ソフトボールなどに利用できる多目的広場をはじめ、ワンドや堤防美化(桜堤)、駐車場、水遊び場、船降ろし場などの整備を担当する。詳細設計は日水コン(東京都新宿区)で策定した。

 冠水対策推進事業は、近年頻発する台風や集中豪雨などへの対策として安定した排水能力を確保し、市道の冠水に備えるために実施している。排水路の測量・設計業務は光洋都市技術コンサルタント(水戸市)が担当し、新年度は飯田地区など2路線の排水路や側溝の整備工事を行う。

 橋りょう長寿命化修繕事業は、3橋の修繕工事費と6橋の設計委託料を盛り込んだ。常磐自動車道に架かる颯壁橋は21年度に設計を策定し、修繕工事はNEXCO東日本へ委託する予定だ。

 四中学区コミュニティセンター整備事業は、用地の取得を進めるとともに実施設計の策定に着手する。建設場所は菅谷地内のスーパー「かわねや」の東側で、敷地面積は9869平方m。用地費には20-21年度限度額2億円の債務負担行為を設定している。基本設計は桜設計事務所(水戸市)が策定し、建物の規模はRC造2階建て、延べ1801平方mを見込む。

 1階には200人収容の多目的室や会議室2室、和室2室、調理室、児童室、管理事務室など、2階には会議室3室、菅谷まちづくり委員会事務室、市民活動団体支援室などを設ける予定で、駐車場は面積6095平方mに収容台数162台、駐輪場は34台の収容を見込む。22年度は敷地の造成工事を行って、本体工事に着手する。

 菅谷西小学校と第一中学校の大規模改造事業は、21年度に設計を策定する。菅谷西小学校は体育館(1982年建設、RC造平屋一部2階建て延べ1000平方m)、第一中学校は武道場(1982年建設、S造平屋401平方m)を対象に実施する。

 那珂IC周辺開発事業は、「道の駅」の整備などを候補にあげて実現の可能性を探っていく。「那珂インターチェンジ周辺を核とした活力あふれるまちづくり検討委員会」でまとめた基本構想の答申を3月定例市議会に報告する考えで、この答申をもとに21年度は市場環境調査などに着手する。

 常磐自動車道の那珂ICは開通後30年以上が経過し、市の玄関口としての役割を果たしているものの、これまで民間事業者や行政による周辺地域開発構想が何度か立ち上がったがいまだ実現には至っていない。このような状況のなか、県による国道118号の4車線化や県植物園と県民の森のリニューアル事業が浮上したことから、市はこれを好機ととらえ、那珂ICを活用したまちづくりの方向性を探る。

 また関連事業として、国道118号の拡幅事業に合わせて那珂ICから国道118号までの区間で都市計画道路菅谷飯田線の整備を進める予定で、測量や調査などに着手する見込みだ。

 このほか、道路改良舗装事業の整備工事費や額田小学校のプール解体工事費、上菅谷駅北側市有地の土壌処分工事費などを計上した。土壌処分は、JR水郡線上菅谷駅北側のこれまでJA常陸東部支店や市シルバー人材センター敷地、上菅谷駅北有料駐車場として利用していた市有地(敷地面積6455平方m)を対象とし、工事費には約1億7000万円を見込む。

 市有地の有効活用を図るため、民間事業者へ売却する前に土壌調査を行った結果、鉛の成分が検出されたため土壌の撤去工事を行う。この市有地は、医療法人青燈会が医療・看護・介護・リハビリテーション施設の運営を予定している。

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