新鉾田駅周辺を再整備 旭中学校区統合小 基本設計や造成設計策定(鉾田市予算)

[2021/4/2 茨城版]
 鉾田市(岸田一夫市長)の21年度当初予算が、市議会定例会で原案通り可決した。前年度に引き続き積極型予算を編成し、一般会計に前年度から4%増の245億8900万円を計上している。新年度は22年度の開校に向けて大洋中学校区統合小学校の施設整備を急ぐとともに、旭中学校区統合小学校でも基本設計や建設地の造成設計を策定する。道路は有利な特定財源を積極的に活用して道路の冠水対策などを積極的に進め、新鉾田駅周辺は再整備に向けて設計を策定する。新たなごみ処理施設の整備は、基本計画の策定のため鉾田・大洗広域事務組合への負担金を計上。また、新型コロナ対策に係る21年度一般会計補正予算第1号も追加提案し、原案可決している。

 一般会計当初予算を性質別で見ると、普通建設事業費は倍増した前年度からさらに13.6%増加し、61億9430万円を計上した。特別会計は農業集落排水事業が2.9%増加し、企業会計は水道事業会計の資本的支出が8.5%の増、下水道事業の資本的支出が3.5%の減。これらをあわせた当初予算の総額は、前年度を2.8%上回る404億0082万円を計上する。

 新年度の主な事業は、大洋中学校区統合小学校整備事業で22年4月の開校に向けて工事費や監理委託料など15億2964万円を盛り込んだほか、併せて開所する大洋児童クラブ(仮称)推進事業にも1億4101万円を予算化。大洋中学校区に続いて整備する旭中学校区統合小学校整備事業には、2億8002万円を計上している。

 大洋中学校区統合小学校は上島東小、上島西小、白鳥東小、白鳥西小の4校を統合し、上沢地内の約3万7000平方mに新設する。施設はRC造2階建て、延べ5605平方mの校舎棟とS造平屋1296平方mの体育館、および屋外プールや校庭などで、基本・実施設計は桜設計事務所(水戸市)、工事は鈴縫・村上・三芳JV(日立市)が担当する。

 また児童クラブも、統合校の敷地内に定員120人規模で整備する。木造平屋460平方mの建物に教室3室と職員室、倉庫、トイレを設ける計画で、こちらも設計は桜設計事務所が策定した。

 旭中学校区は旭東小、旭南小、旭西小、旭北小の再編計画を推進するため、21年度は基本設計の策定や建設予定地の用地取得、および測量業務や造成設計、流末排水設計を委託する。基本計画は本年度に三橋設計(東京都)で策定しており、造谷地内の旭中学校周辺に統合校を設置して25年度の開校を目指す。

 保育幼児教育再編整備推進事業には、7億0957万円を確保した。老朽化した第一保育所と第二保育所、鉾田幼稚園を統合し、旧鉾田小学校跡地に認定こども園を創設する計画で、園舎は1405平方mに保育室7室、遊戯室、調理室、職員室、保健室などを設けて22年4月開園を予定する。

 教育関連施設はこのほか、旭中学校の空調設備改修工事費など中学校維持管理事業費に2億2364万円を計上し、体育施設管理事業費にも鉾田南住剣道場の耐震改修工事費など1億9330万円を予算化している。

 道路整備事業は5億4703万円を計上し、前年度に引き続き緊急自然災害防止対策事業債を活用して排水や冠水対策工事を進めるほか、新たに都市防災総合推進事業で道路拡幅やカラー舗装など歩行空間の確保を図る。また、防災安全交付金事業では市道6-8号線の交差点改修を、電源立地地域対策事業では市道旭0216号線の道路改良を実施する。

 統合小学校通学路整備事業は、鉾田南小の通学路2kmの整備に21年度も2億1199万円を計上。大洋小も大洗鹿島線より東側からの通学路となる跨線橋が狭小なことから、新たに歩道橋を整備するため1億0350万円を盛り込んだ。

 新規事業の新鉾田駅周辺再整備事業は、設計委託料や市営駐車場再整備工事費で2952万円を予算化した。整備後30年以上が経過する新鉾田駅周辺のロータリーや駅待合室、市営駐車場をバリアフリー化や時代に即して再整備し、利便性の向上を図る。併せて、新鉾田西の親水公園に整備されている生活排水浄化施設が役目を終えたため、これを撤去して地元の公園にリニューアルする。

 安塚地区の公園整備は、21年度も2期工事を実施するため1億5169万円を盛り込んだ。公共下水道の処理場整備に際し地区との協定で計画した公園で、20年度は第1期工事として面積2.3haの造成工事を実施した。21年度は第2期工事で公園施設や駐車場など外構、植栽、照明の整備を実施し、22年度の供用開始を目指す。

 涸沼ラムサール条約に係る施設等整備事業は、ラムサール条約登録湿地となった涸沼の自然観察のため環境省が「水鳥湿地センター」を整備することから、市は周辺の公園施設や進入路を整備する。21年度は公園予定地内の造成工事のため、2774万円を計上する。

 懸案だったごみ処理施設は、20年度に大洗町と協議会を設置した。21年度は負担金5691万円を用意して、4月の広域事務組合設立のほか一般廃棄物処理施設整備基本計画の策定、PFI導入可能性調査、建設候補地の測量・地質調査、および生活環境影響調査を実施する。

 水道事業は経営戦略の改定や施設統廃合計画の策定のほか、資本的支出に上水道整備事業で10億6617万円を予算化。管路施設の耐震化をはじめ、19年度からの継続事業となる西台浄配水場の電気計装設備更新を進める。公共下水道事業は資本的支出に3億0013万円を計上し、第2期区域や第3期区域の管渠整備工事を実施する。

 定例会に追加提案した一般会計補正予算第1号は、国の新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金などを活用して2億8554万円を追加し、補正後の総額を248億7454万円とする。市内在住の大学生への支援や事業者の事業継続の支援に係る経費などを確保したほか、ホットパーク鉾田の屋外遊具の設置やトイレの改修に工事費3445万円などを計上している。

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