3カ年で配水場更新 新年度予算 配水管布設替を推進(県南水道企業団)

[2021/4/7 茨城版]
 茨城県南水道企業団(企業長・藤井信吾取手市長)の21年度当初予算は、収益的支出に対前年度当初比7.9%増の58億5794万円、資本的支出に34.7%増の35億8265万円を計上した。このうち、資本的支出の建設改良事業費は31億2259万円を配分。主要事業は、戸頭配水場更新工事に着手するとともに、利根配水場の更新工事も実施する。配水管の整備は、延長1740mの新設工事を行うとともに、延長1万8693mの布設替工事に22億7249万円を投じる予定だ。また、21-22年度の2カ年で水道施設再整備計画を策定する。

 取手市に立地する戸頭配水場は、施設の老朽化に伴う設備の更新工事に着手する。事業費に3カ年で総額14億7472万円(21年度4億0185万円、22年度7億7202万円、23年度3億0085万円)の継続費を設定した。配水場は2系統で稼働しており、今回は1983年に供用を開始した1系ポンプ設備の大規模更新工事を行う。詳細設計は日本水工設計(東京都中央区)で策定した。

 設備の更新工事に併せて、ポンプ棟建物内部の改修工事も実施する。工事費に約1億2000万円を計上し、照明設備の更新や空調設備の設置のほか、受変電設備の建物内部への移設を行う。更新工事に伴い、場内の配管移設工事やバルブの設置工事なども実施する。

 利根配水場は、施設の老朽化に伴いポンプ設備の更新工事を実施する。企業団が管理する施設は、いずれも老朽化が進んでおり、これまでに若柴配水場で更新工事が完了。本年度に更新を行う戸頭と利根配水場に加え、今後は牛久・藤代・利根配水場の更新と耐震化を行っていく。

 配水管の整備は、配水管布設工事と配水管布設替工事をあせて延長約2万0433mの施工を行う。このうち、配水管布設工事費には7425万円を投じる。施工延長は、取手地区が750m(工事費3223万円)、龍ケ崎地区が630m(同2530万円)、牛久地区が360m(同1672万円)で、合計1740mとなる。

 配水管布設替工事費は、22億7249万円を予算化し、延長1万8693mを整備する。内訳は、石綿管取替工事費に18億7572万円(延長8813m)、石綿管以外の取替工事費に3億9677万円(延長9880m)を配分。取手地区は延長8433m(うち石綿管3543m)、龍ケ崎地区は延長3350m(うち石綿管1970m)、牛久地区は延長6690m(うち石綿管3300m)、利根地区は延長220mで工事を実施する。

 企業団は25年度の完了を目標に石綿管の更新事業を行っており、道路改良工事や下水道工事などの際に、順次更新工事を進めていく。

 水道施設再整備計画の策定に向けては、限度額3927万円(21-22年度)の債務負担行為を設定した。今後水需要の減少が見込まれるなか、長期的な視野に立ち、施設の統廃合や水道管の整備などを検討していく。

 このほか、庁舎内のトイレなど衛生設備の改修工事を実施するとともに、各地区2基ずつ、合計8基の消火栓設置工事、龍ケ崎市で2カ所の道路復旧工事を行う。

 茨城県南水道企業団企業団は、利根川および霞ヶ浦を水源とする県企業局から浄水を受水し、12年度に参入した利根町のほか、取手市、龍ケ崎市、牛久市の3市1町へ給水している。1982年からは第2次拡張事業を推進している。本年度の業務予定量は、給水戸数11万0308戸、年間総給水量2565万立方m、1日平均給水量は7万0274立方mを見込む。

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