道路と河川で271億円 21年度事業概要 新規に酒門町交差点(常陸河川国道)

[2021/5/8 茨城版]
 国土交通省常陸河川国道事務所(原田昌直所長)はこのほど、21年度の事業概要をまとめた。河川事業と道路事業を合わせた総事業費は271億1000万円となった。内訳は道路事業が261億3500万円、河川事業が9億7500万円となっている。道路事業では、新規に国道6号酒門町交差点立体が事業化されたほか、国道6号の千代田石岡バイパスや大和田拡幅、国道50号の下館バイパス、国道51号の新宮橋架替などを計画している。

 道路事業費の内訳は、改築事業が▽東関道水戸線(潮来~鉾田)153億6700万円(常総国道事務所分含む)▽国道6号千代田石岡バイパス15億8000万円▽国道6号酒門町交差点立体1億円▽国道6号東海拡幅3億6000万円▽国道6号大和田拡幅13億75000万円▽国道6号日立バイパス(II期)5億6500万円▽国道6号勿来バイパス11億7100万円▽国道50号下館バイパス12億7500万円▽国道50号協和バイパス2億円▽国道50号桜川筑西IC関連(延伸)4億0700万円▽国道51号潮来バイパス6500万円▽国道51号神宮橋架替28億6000万円──となる。このほか電線共同溝事業では、国道50号寺崎電線共同溝ほかに8億1000万円を投じる。

 主な事業のうち、新規事業化した国道6号酒門町交差点立体は、国道50号と交差する酒門町交差点について、延長約1.1km(水戸市住吉町~酒門町)に渡り立体化する。事業目的は交通混雑緩和と交通安全確保、物流性向上などで、1988年4月に都市計画決定した。本年度は調査や設計などを予定している。

 国道6号ではこのほか、千代田石岡バイパスの恋瀬橋下部工事や市川地区改良工事、勿来バイパスの関本町六反田地区改良工事なども計画され、いずれも第2四半期の発注を予定する。

 国道50号では、下館バイパスや協和バイパス、桜川筑西IC関連(延伸)などを推進する。このうち、20年度に新規着手した協和バイパスは、西側の下館バイパスと東側の国道50号桜川筑西IC関連(延伸)を結ぶ延長6.3kmで計画。既存道路の4車線化とバイパスの整備を行い、全体事業費には約350億円を投じる。これにより、幹線道路の速度性向上と安全性確保、道路ネットワークの連携強化による物流生産の向上などが期待される。本年度は調査設計などを予定する。このほか、桜川筑西IC関連(延伸)では改良工事を進める計画で、用地取得が順調に進めば25年春ごろの供用開始を見込む。

 国道51号では、潮来バイパスや神宮橋架替などを推進し、このうちの神宮橋架替ではWTO案件として潮来側の橋梁下部工事を第3四半期に発注する。神宮橋は、潮来市洲崎と鹿嶋市大船津を結ぶ橋長約950mで1961年に完成したが、老朽化が進んでいることから、02年度に2車線開通した鹿島バイパス新神宮橋の4車線化と合わせて全体延長1.8kmの整備を行う。新神宮橋の上流側には新橋(橋長1075m)を設置し、18年度から橋梁下部工事などを進めている。

 交通安全事業では、国道6号小鶴西交差点改良や国道50号泉町歩道橋整備、国道51号子生歩道整備などを計画する。小鶴西交差点改良は、県道大洗友部線と接続する十字交差点。茨城中央工業団地を利用するトラックなどの大型車が多く、追突などの事故が発生しているため、周辺の延長約0.9kmの区間に付加車線を設置するとともに右折レーンを延伸して事故の低減を図る。また、泉町の歩道橋整備は、水戸市泉町の再開発事業に合わせて一体化した通行空間を確保する。本年度は歩道橋の基礎工事や上下部工事などを計画し、基礎工事は第2四半期、上下部工事は第4四半期に発注する見通しだ。

 このほか、未事業化区間となる仮称・国道6号小美玉道路については、3月に小美玉道路検討会が設置されるなど、関係自治体と確認した当面の進め方を踏まえながら都市計画手続きや概略ルート・構造の検討に向けた調査を進める。国道6号のその他未整備区間でも、地域の交通状況や社会経済状況や道路網の課題などを調査し、優先区間の検討や道路網の中での必要性・整備効果の整理等を進めていく。また、渋滞や交通安全など、鹿島港周辺をはじめ、地域における道路交通に関する課題、サービスレベルを把握するためのデータ収集・分析など、路線の必要性、緊急性、妥当性に関する基礎的な調査を実施する。

 以下、道路事業の事業概要は次の通り。(▽事業名=[1]工事場所、事業延長[2]21年度の主要事業)

【改築事業】
▽東関東自動車道水戸線(潮来~鉾田)=[1]潮来市(小泉~延方西)、延長1.2km[2]調査設計、用地買収、橋梁下部工、橋梁上部工、改良工、跨道橋工、函渠工
▽国道6号千代田石岡バイパス=[1]かすみがうら市市川~石岡市東大橋、延長5.8km[2]調査設計、用地買収、改良工、橋梁下部工
▽国道6号酒門町交差点立体=[1]水戸市(住吉町~酒門町)、延長1.1km[2]調査設計
▽国道6号東海拡幅=[1]那珂市向山~東海村石神外宿、延長3.1km[2]調査設計、用地買収、環境整備
▽国道6号大和田拡幅=[1]日立市(神田町~大みか町)、延長3.3km[2]調査設計、用地買収、改良工
▽国道6号日立バイパス(II期)=[1]日立市(国分町~旭町)、延長3km[2]調査設計、用地買収、環境整備
▽国道6号勿来バイパス=[1]北茨城市関本町関本中、延長1.9km[2]調査設計、用地買収、改良工
▽国道50号下館バイパス=[1]筑西市(下川島~横塚)、延長10.6km[2]調査設計、用地買収、改良工
▽国道50号協和バイパス=[1]筑西市横塚~桜川市長方、延長6.3km[3]調査設計
▽国道50号桜川筑西IC関連(延伸)=[1]桜川市(長方~中泉)、延長1.2km[2]調査設計、用地買収、改良工
▽国道51号潮来バイパス=[1]潮来市(小泉~洲崎)、延長2.5km[2]調査設計、用地買収、改良工
▽国道51号神宮橋架替=[1]潮来市洲崎~鹿嶋市大船津、延長1.8km[2]調査設計、橋梁下部工

【交通安全事業】
▽国道6号、50号、51号=[1]国道6号小鶴西交差点改良ほか、国道50号泉町歩道橋整備ほか、国道51号子生歩道整備[2]交差点改良、歩道整備

【電線共同溝事業】
▽国道6号、50号=[1]寺崎電線共同溝ほか[2]調査設計、本体工事ほか

【維持管理】
▽国道6号、50号、51号の維持管理=[直轄管理区間]国道6号延長約145.3km、国道50号延長約78.2km、国道51号延長約73.1km

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