アウトドア複合施設を整備 砂沼サンビーチ跡地の利活用(県地域振興課)

[2021/5/13 茨城版]
 県地域振興課はこのほど、砂沼サンビーチ跡地利活用の調査結果をまとめた。それによると、跡地をアウトドア複合拠点として整備する方向性を示した。施設内には高規格のキャンプ場をメインとし、アスレチックや水上アクティビティ用の桟橋、ランニングステーションを併設してアウトドア・アクティビティの複合施設として再生する考えだ。本年度は市による地元調整を行ったうえで民間のノウハウを活用するための事業者公募を行う見通しとなっている。

 この調査業務は砂沼広域公園内にある砂沼サンビーチ跡地について、県内外から人を呼び、楽しめる施設として再生することを目的とする。検討の際には柔軟な発想を取り入れるため、民間事業者に広くアイデアを求めた。なお、業務はスペースキー(東京都渋谷区)が担当した。

 砂沼サンビーチは1979年7月に県開発公社が整備を実施。下妻市長塚乙の砂沼広域公園内にある同施設は敷地約5ha内に、施設管理棟をはじめ、ウォータースライダーや流れるプールなど10種類のプールを配置している。

 2009年4月に開発公社は下妻市に施設を無償で譲渡。しかしその後、施設の老朽化に加えて入場者数の減少を受けて、市は19年3月に施設を廃止した。用地は県が所有することから、県は昨年10月に調査業務をスペースキーに委託し、このほど、調査結果を公表した。

 調査は跡地の現状分析や課題整理を行い、市場性や収益性、地域経済の貢献度に加え、砂沼ならではの地域資源の活用などの観点を踏まえ、最も有効な活用方策について調査・検討を行った。

 利活用の際の基本的な考え方として▽県内外から人を呼び込み、楽しめる県西地域の交流拠点▽民間事業者のアイデアや投資による持続可能な施設▽「家族とともに楽しい思い出を作れる場」として砂沼サンビーチが果たしてきた機能面のレガシーを継承する施設──の3点を盛り込んだ。

 その結果、プールとしての再生は全国的な市場縮小や民間事業者の進出意向がなく、整備は困難と判断。効果的な利活用として、市場性や収益性、地域貢献の観点から高規格なキャンプ施設が最有力と結論付けた。さらに、砂沼の特性を活かし、本格アスレチックと水上アクティビティ、ランニングステーションの複合型アウトドア拠点が効果的だと提示した。

 本年3月には県と下妻市で地元説明会を開催し、利活用方策の素案を説明した。その結果、賛同の意見と周辺への影響の心配する意見、案自体への疑問、その他の意見が同程度寄せられた。特に周辺の影響については、対応を明確化することが課題として浮き彫りになった。今後は課題解決に向けて地元調整を実施していく。

 新施設の整備については、官民連携の手法を模索していく。本年度中に公募を行い、事業者を選定する予定。その後、整備手法や運営方法などを決定していく。なお、既存施設の解体は、事業者決定後に行う計画だ。

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