久慈・那珂プロを推進 河川事業 河道掘削や堤防整備(常陸河川国道)

[2021/5/14 茨城版]
 国土交通省常陸河川国道事務所の21年度河川事業は、事業費に9億7500万円を確保した。本年度は、引き続き久慈川と那珂川の両緊急治水対策プロジェクトを推進し、河道掘削や堤防整備、霞堤整備などを進めていく。このほか、小島河川防災ステーション整備を進める計画だ。

 事業費の内訳は、一般河川改修事業費として久慈川に3億7200万円、那珂川に5億9800万円を確保。総合水系環境整備事業では、那珂川に500万円を予算化している。

 本年度の河川事業では、「令和元年東日本台風」による久慈川水系と那珂川水系の甚大な被害を受け、国、県、市町村が連携し、多重防御治水の推進、減災に向けた更なる取り組みの推進などの治水対策により、社会経済被害の最小を目指すプロジェクトを推進する。また、災害時の水防活動や復旧対応の拠点となる小島河川防災ステーション整備を進める。

 主な河川事業のうち、久慈川緊急治水対策プロジェクトは、昨年4月に設置された久慈川緊急治水対策河川事務所と共に進めているもの。事業期間は19-24年度の6年間で、全体事業費には約350億円(災害復旧約78億円、改良復旧約272億円)を投じる。久慈川上流部などの県管理河川も権限代行で実施するほか、里川では霞堤の整備保存も計画し、国や沿川地元自治体が連携した多重防御治水を図る。21年度は引き続き河道掘削や堤防整備、霞堤整備などを計画し、第1四半期には久慈川管内の護岸補修外工事の発注が予定されているほか、久慈川緊急治水対策河川事務所では、常陸大宮市や大子町などで築堤護岸工事などを発注する計画だ。

 那珂川緊急治水対策プロジェクトも、久慈川プロジェクトと同期間で進めているもので、全体事業費には約665億円(災害復旧約219億円、改良復旧約447億円)を投じる。本年度は、河道掘削、遊水池、堤防整備などが計画され、同事務所では第1四半期には那珂川管内の土砂撤去外工事などを発注する。

 小島河川防災ステーションは、久慈川の洪水被害を最小限とするために常陸太田市小島地区に整備する。災害時の緊急復旧活動を行う上で必要な土砂やコンクリートブロックなどの資材備蓄や災害対策車両基地、ヘリポートなどの配置を計画している。あわせて、常陸太田市が水防団の待機場所などになる水防センターを設置し、災害対応の拠点施設や周辺住民の一時的な避難場所とする。建設地は、常陸那珂港山方線の木島大橋北側で、平常時は地域の自主防災会の防災活動等の訓練の場とするとともに、地域の交流・憩いの場としても活用する。18年度から盛土や用排水路整備などの基盤整備工事に着手し、本年度も引き続き基盤整備を進めていく。

 このほか、戸多環境整備では国の基盤整備が完了し、引き続き那珂市によるかわまちづくり計画を踏まえた基盤整備を進める。

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