新総合体育館の基本設計 公募型プロポを開始(常陸太田市)

[2021/5/21 茨城版]
 常陸太田市は18日、新総合体育館整備基本設計業務に関する公募型プロポーザルの手続を開始した。審査は2段階方式で行われ、参加表明書の提出は6月1日まで、最優秀者の決定は7月下旬ごろを予定している。順調に進めば、外構工事を含めて23-25年度の3カ年で建設工事を進め、26年度の供用開始を目指す。概算事業費は約44億5000万円程度を見込んでいる。

 プロポーザルへの参加形態は2者または3者による設計JVとし、参加資格は一級建築士事務所の登録があり、JV構成員は1者以上が県内業者であることを求めている。委託限度額は4048万円。22年度には実施設計を予定しているが、委託業者の選定方法については現在のところ未定としている。

 この事業は、現在の市民体育館の問題を受け、新たに体育館を整備する。既存体育館の構造・規模はRC造2階建て、S造屋根、延べ2405平方mで1977年に完成。施設内には、アリーナや柔剣道室・卓球室、会議室などを配置する。2012年度には耐震補強工事が行ったが、築後40年以上が経過して老朽化が進むほか、空調設備がないこと、トイレ数の不足、狭あい化、観覧席(現況212席)や駐車場不足、バリアフリー化への対応など、多くの課題が指摘されていた。

 昨年に行ったアンケートでは、約8割の市民が整備の必要性を指摘。これを受けて市は、スポーツ施設整備計画に基づき新施設の整備計画を策定し、20年度は基本計画を策定した。

 基本計画では、整備コンセプトに「誰もが気軽にスポーツを楽しみ 夢を育み賑わいが生まれるスポーツアリーナ」を掲げ、整備方針には▽市民の誰もが利用でき、すべての人にやさしい体育館▽人が集い、交流拠点となる体育館▽トップレベルの大会等に対応する体育館──を掲げる。構造はRC造一部S造2階建てを想定し、総延べ面積は約6800平方m程度(スポーツ施設4090平方m、附帯施設2260平方m、その他450平方m)を見込む。

 メインアリーナはバスケットボール(28m×15m)2面を基本に1800平方m程度(47m×38m)とする。観覧席は、2階に1000席程度を確保するほか、メインアリーナへの可動式観覧席を合わせて、約2000席程度とする計画だ。このほか、サブアリーナや多目的ルーム、トレーニングルーム、附帯施設、大型ビジジョン、空調設備、バリアフリー機能などを設置する。防災機能では、隣接する源氏川が浸水想定区域となるため、風水害時の避難場所としての開設は困難となる。しかし、地震時には避難所となるため、非常用電源や防災倉庫、耐震性貯水槽、屋外のマンホールトイレなどを検討する。

 配置計画では、現在の都市計画上の制約により施設規模が最大100平方mほどしか拡大できないことから用途地域の変更を行い、運動広場西側にある芝広場と相撲場の位置への移転を行う。一部は徳川ミュージアムの土地を活用する。

 本年度の当初予算には、基本設計委託料のほかに地質調査委託料2316万円や、測量調査設計委託料に1543万円などを計上した。22年度は実施設計や造成工事などを行い、23年度から着工する。本体工事は23-24年度の2カ年、外構工事は25年度に実施し、26年度の供用開始を目指す。26年度には既存施設の解体工事も計画しており、解体設計は別途発注する見通しだ。

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