長寿命化で21億円 主要事業 中高一貫校整備を推進(県教育庁)

[2021/5/22 茨城版]
 県の本年度の教育費は、前年度から1.4%減の2709億6676万円を計上した。主な事業としては県立学校の長寿命化に約21億円を確保し、校舎13棟と体育館15棟の大規模改修工事を実施していく。また、来年度の改修工事に向けて16校17棟を対象に実施設計を策定する。このほか、県立高等学校改革プラン推進事業による中高一貫教育校の施設整備や、特別支援学校整備事業による施設設備・校地の整備も引き続き実施していく計画だ。

 県教育庁の事業内容を見ると、昨年度で児童生徒1人1台のタブレット端末を整備する「県立学校先端技術活用教育推進事業」や既存トイレの洋式化や多目的トイレを整備する「みんなに優しい学校施設づくり推進事業」、県立図書館1階フロアをカフェスペースに改修する「図書館魅力向上推進事業」が終了した。しかしその一方、20年度から着手した「県立学校施設長寿命化推進事業」が本格化する。昨年度に実施設計を策定した各校舎棟と体育館の大規模改修工事が、本年度から実施となるためだ。これに伴い、事業費が大幅に増額する結果となった。

 施設整備関係の主な事業では、県立学校施設長寿命化推進事業には21億4414万円を計上した。県立学校の施設は築年数が30年以上を経過する建物が多く、このあと一斉に更新時期を迎えることから、計画的に改修を実施して学校施設の長寿命化を図る。

 本年度は20年度に設計を策定した13校の校舎、体育館など15棟の大規模改修工事を実施し、22年度の工事発注に向けて友部特別支援学校ほか16校17棟の設計を策定する。

 工事の対象となるのは、取手第一高の管理教室棟と水戸第三高の普通教室棟、水戸農業高の寄宿舎および体育館、古河第三高の管理教室棟、太田第一高の管理・教室棟、水戸工業高の管理・教室棟、古河第一高の教室棟、境高の普通教室棟および体育館、つくば工科高の体育館、水海道第二高の体育館、鹿島高の体育館、下館第一高の体育館、石下紫峰高の体育館で、土木部営繕課から工事を発注する。

 県立高等学校改革プラン推進事業は本年度も3億4683万円を計上し、県立高等学校改革プランI期第一部に基づき県立中高一貫教育校10校を設置するために必要な施設設備を整備する。

 整備内容は技術室の整備や給食の実施に向けた運搬用エレベーター・パントリーの整備などで、本年度は22年度開校予定の下妻第一、水海道第一で工事を計画している。また同プランI期第二部に基づき、学科改編などに必要な施設整備も実施する。対象は22年度改編校の石下紫峰と結城第一、および23年度改編・新設校のつくば工科、友部を予定している。

 県立高等学校再編整備事業は3503万円を計上し、県立高等学校再編整備計画に基づく統合に伴って必要となる施設設備を整備する。本年度は太田西山高校(19年度統合、太田第二、佐竹)と坂東清風高校(20年度統合、岩井、坂東総合)の再編で閉校となった佐竹と坂東総合の管理に必要な整備を行う。

 特別支援学校整備事業は前年度並みの9億7875万円の予算額で、県立特別支援学校教育環境整備計画に基づく校舎整備や法定点検に基づく改修などの施設設備、および校地の整備を実施する。本年度は、施設整備事業で内原特別支援学校と鹿島特別支援学校の仮設校舎の賃貸借や各学校施設の法定点検に基づく改修を、校地等整備事業で運動場や法面の整備や改修を行う。

 県営体育施設再編整備事業は1億8967万円を予算化して、老朽化した体育施設の計画的な改修を進める。本年度は、笠松運動公園でプール棟の自動火災警報設備や中央監視装置の更新、堀原運動公園で雨水管清掃業務委託や野球場園路伐根舗装などを計画する。

 文化財等整備費補助事業では、文化財の修理などの費用の一部を県が補助しすることで文化財所有者の負担軽減を図るため、2857万円を予算化している。

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