新保健施設建設の基本設計 つくば建築に委託(龍ケ崎市)

[2021/6/1 茨城版]
 龍ケ崎市は新保健施設建設事業で、本年度から基本設計に着手する。5月17日には「令和3年度市新保健福祉施設整備工事基本設計業務委託」の指名競争入札を開札し、つくば建築設計事務所(龍ケ崎市)が1505万円で落札した。20年度にまとめた新たな基本構想によると、保健センターを中心に、子ども家庭総合支援拠点や地域包括支援センターなどの機能のほか、市民交流機能も追加した複合施設として整備する。本体工事の概算事業費は約10億円に設定。順調に進めば23年度に着工し、25年度の供用開始を目指す。

 新保健福祉施設の整備は、施設の老朽化や狭あい化などが課題となっていた保健センターと総合福祉センター、地域福祉会館の3施設を統合し、複合化と多機能化を図るものとして計画した。14年度から検討に着手し、市の市公共施設再編成計画にも盛り込まれるなど、複合化に当たっては機能集約だけでなく新たな付加価値(市民交流機能)を加えることで賑わいを創出し、利用者数の増加と利便性の向上を図る方針などを掲げた。

 15年度には基本構想を策定したほか、サウンディング調査により民間運営による市民交流機能導入などのアイディア募集が行われ、付加価値機能として健康やスポーツ、トレーニングなどの提案があった。当初は20年度ごろの供用開始を目指していたが、道の駅や給食センターなどの大型事業を優先するため、16年度に事業の延期を決定していた。

 事業の延期後、基本構想の策定から4年が経過した20年度には、社会情勢の変化を受けて、課題を整理した「基本構想2020」を策定した。健康づくりの中心となる保健センターの機能充実を基軸に、施設に求められる機能や役割について検討し、現状に合わせた市の保健・福祉の拠点として位置付けている。

 新たな基本構想では、「市民が生涯にわたり健康で安心して暮らし続けるための支援拠点」を基本理念に設定。保健センターを中心に、子ども家庭総合支援拠点や地域包括支援センターなどの機能のほか、市民交流機能も追加することとした。

 建設地は、将来的な市庁舎の建て替えなども視野に先行取得した現在の市役所東側駐車場(寺後3543、面積約2400平方m)を活用する。施設規模は、全体で約2900平方m程度を上限に設定。内部には、健康づくり拠点(約840平方m)、子育て支援拠点(約150平方m)、高齢福祉・介護予防拠点(約250平方m)、市民交流機能などの新たな機能(約400平方m)、共用・施設管理部分(約1260平方m)などを設置する。

 整備手法には、従来方式に加えて、DB方式やPFI方式、リース方式なども検討したが、サウンディング調査で提案がなかったことなどを理由に、従来方式で整備することを決定した。

 今後のスケジュールは本年度中に基本設計をまとめた後、22年度に実施設計と既存保健センターの解体工事を行い、23-24年度の2カ年で本体工事を進める。供用開始は25年度を予定し、あわせて保健センターの解体工事も行う。事業費は、実施設計に5800万円、工事費に10億3800万円、工事監理に2000万円などを見込む。

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