偕楽園月池地区の整備事業 IKKと実施協定(県観光物産課)

[2021/6/5 茨城版]
 県観光物産課と都市整備課はこのほど、偕楽園月池地区整備事業の認定事業者である「偕楽園月池パークレストラン共同事業体」(代表法人:アイ・ケイ・ケイ)と整備・管理および運営に関する実施協定を締結したことを明らかにした。同共同事業体はこれから、月池地区に迎賓機能を備えたパークレストランを建設するほか、公園施設に園路や月見デッキ、植栽などを整備していく。供用開始時期は22年度中になる見込みだ。

 この事業は、偕楽園の魅力向上を図るために策定した「偕楽園魅力向上アクションプラン」を踏まえ、偕楽園拡張部で飲食・売店などの収益施設の設置や園路、広場などの公園施設の整備、さらには整備後の公園施設の管理運営などを行うもの。なお、事業者の認定にあたっては、県内初となるPark-PFI制度を活用した。

 公募の結果、昨年8月には事業者に偕楽園月池パークレストラン共同事業体を選定した。本年3月には新型コロナウイルス感染症の影響や、外部有識者からの意見を踏まえ、修正した公募設置計画を認定。その後、認定事業者から公募設置計画に基づく施設の実施設計の見込みがたったことから、5月31日付で実施協定を締結した。

 認定事業者の代表法人であるアイ・ケイ・ケイ(佐賀県伊万里市)は東証一部上場企業で、全国17都市19店舗でゲストハウスウエディング施設や飲食施設を展開する。このうち、7施設については、行政と連携した飲食施設を出店している実績がある。

 この計画は偕楽園拡張部月池区域の約1.6haを対象に、迎賓機能を備えたパークレストランを整備する。認定期間は21年6月1日から20年間に設定。対象施設は約7511平方mとし、このうち建物エリア施設が約5106平方m、駐車場エリア敷地が約2404平方mとなる。また、特定公園施設部分は約8879平方mとし、園路や月見デッキ、排水、給水、電気、植栽などを行う。

 事業コンセプトは、▽世界から訪れる人々の「おもてなしと迎賓の場」として唯一無二の空間を創出▽日本三名園に相応しい品格のあるパークレストランとテラスガーデンづくりで偕楽園の新しい魅力と交流・感動の場の創造──を掲げている。

 また基本方針は、▽偕楽園の歴史、文化、自然の本質的価値を踏まえた寛ぎと憩いの場づくりにより、エリアの回遊性の向上を図るとともに、地域の活性化の拠点となり、エリアの賑わいとコミュニティづくりに貢献▽迎賓機能を備えたパークレストランとテラスガーデンで、一流の飲食と年間を通した多彩な催しを提供し、人々の誇りや愛着を醸成する賑わいを創出▽人々が触れ合い優雅な時を過ごせるカフェやレストランを中心に、訪れたすべての人々が満足できる「極上のおもてなし空間」を提供──などとしている。

 偕楽園公園は、本園区域と拡張区域からなる県営都市公園。市民の憩いの場であり、県内外の主要な観光拠点となっている。しかし、梅の時期に利用者が集中することや、本園と拡張部が分断されていること、観光客にとって拡張部に目的地が無いことなどが課題であった。課題解決に向けて県は、地域の活性化を事業者に求めるため、偕楽園拡張部の月池区域を対象にPark-PFI制度を活用して、飲食店などの収益施設の整備、運営管理を行う民間事業者を公募していた。

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