公募型プロポを開始 あすなろの郷建替で基本設計(県営繕課)

[2021/6/15 茨城版]
 県営繕課は11日、「県立あすなろの郷建替工事基本設計業務」の公募型プロポーザルを告示した。工期は22年3月下旬に設定(プロポーザルの概要は12日付公告欄に掲載)。参加表明書の提出は25日まで受け付ける。事業者の特定は9月上旬ごろに営繕課のホームページなどで公表する予定。基本設計策定後は、22年度に実施設計、23-24年度の2カ年で建設工事を行うスケジュールとなっている。

 あすなろの郷は1973年に知的障害児および重症心身障害児の援護施設として開設。水戸市杉崎町の敷地面積66万5451平方mに障害者支援施設や医療型障害児入所施設・療養介護事業所など延べ2万9745平方mの建物を設置し、本県の知的障害者福祉の中核施設の役割を担っている。しかし、築後48年が経過して施設の老朽化が進行したことに加え、旧基準の建物であることなどを理由に、建て替えを行うことになった。

 再編整備にあたっては当初、県と民間事業者との役割分担の考え方に基づき、県は民間事業者では対応が困難な者への支援に特化し、それ以外の支援は民間活力を導入する予定であった。しかし、保護者の不安を踏まえて、昨年12月に整備計画の変更を実施。その結果、あすなろの郷は県立施設として整備し、最重度の障害のある者向けの入所施設や病院などの基本設計と既存施設の解体工事を速やかに実施することで、新施設の早期建設を図ると定めた。

 今回実施する基本設計の事業費については、当初予算で1億1800万円を確保した。建て替えにあたっては、配置や建物の構成、コスト縮減など、合理的な設計提案を求める観点からプロポーザル方式を採用。業務内容は障害者支援施設と病院兼医療型障害児入所施設兼療養介護事業所建て替えの基本設計を行う。施設の規模は全施設合計で約2万平方m程度となる。

 障害者支援施設では入所施設部門に約1万0300平方m、管理部門700平方m、地域生活支援部門2000平方m程度を確保する。このうち、入所施設部門は居室や食堂、会議室など居住系に9000平方m、訓練・作業室など日中活動生活介護系に300平方m、給食室や売店などサービス系に1000平方mを割り当てる。

 病院兼医療型障害児入所施設兼療養介護事業所では病院機能として外来診療エリアに2000平方m、医療型障害児入所施設・療養介護事業所機能として入院エリア(50床)2000平方m、通所エリア500平方m、病院事務エリア500平方mなどを配置する。

 入札参加形態は2者JVとし、2者とも県建築関係コンサルタント業務の参加資格の認定と一級建築士事務所の登録を受けていることなどが参加資格となる。

 業務実績は、代表構成員には1万平方m以上の病院および3000平方m以上の障害者支援施設の建築物の新築等の設計業務(基本設計のみを除く)、あるいは病院または障害者支援施設で1万5000平方m以上の建物の新築などの設計業務(基本設計のみを除く)など。代表構成員以外の構成員には2000平方m以上の公共建築物の新築などの設計業務(基本設計のみを除く)を実施した実績などが求められる。

 施設の基本要件のうち技術提案については、▽感染対策に十分に配慮した動線を確保し、原則として20人を1生活・支援単位「ファミリー」とし、2生活・支援単位・40人「寮」で独立した生活・支援単位とするとともに、在宅障害者など入所者以外の障害者も利用しやすい平面計画▽利用者にとって適切で十分な療育・療養環境を確保し、支援員が管理・支援しやすいレイアウト・構造、共に生活しやすい施設となるよう家庭的な明るい意匠計画▽高低差のある敷地を有効活用し、安全で機能的な避難、災害にも対応しやすい配置計画▽障害者支援や見守り、防犯、感染対策でICTなどの最新技術を最大限に活用できる設備計画──などを求める。

 現地見学会は21日を予定。参加希望者は18日までに担当部局に電話で参加申し込みをすること。新型コロナウイルスの感染状況によってはウェブ開催も予定している。

 参加表明書の提出は25日までとし、プロポーザルの提出は8月16日まで受け付ける。9月上旬には事業者を選定する予定。事業者選定後は、基本設計を約6カ月で策定。その後、事業者と随意契約で実施設計を委託する予定となっている。

 プロポーザルに対する問い合わせ先は県土木部営繕課建築第二グループ(海老澤・石橋、電話029-301-4556、内線4555)まで。

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