つくばセンタービルの再整備 近く改修設計へ(つくば市)

[2021/6/17 茨城版]
 つくば市は、TXつくば駅前に位置する「つくばセンタービル」と「つくばセンター広場」のリニューアルを予定している。本年度は改修工事に係る設計を委託する考えで、6月から7月ごろまでにも一般競争入札で発注する見通しとなっている。事業費については、当初予算で設計業務委託料6300万円を確保した。改修設計は単年度で策定し、改修工事は22-23年度の2カ年で実施する。供用開始時期は23年度中を目指す。

 つくばセンタービルは建築家・磯崎新氏の設計により1983年に建設され、研究学園都市のシンボルとして長年親しまれてきた施設となる。しかし、建築後38年が経過して、社会情勢や周辺環境の変化などによる課題が顕在化していることを踏まえ、ビルのあり方やリニューアルに向けた検討を進めてきた。20年度には坂倉建築研究所(東京都港区)で基本計画を策定。そのなかで、公共施設については駅からの近接性や立地における高い拠点性を活かして、さらなる市民サービスの向上を図るため、新たな市民活動拠点として再整備する方向性が示されたことを受け、施設のリニューアルを実施することになった。

 リニューアルの対象は、市が区分所有する公共施設のうち、ノバホール本館以外の部分となる。再整備の内容は、▽新たな市民活動拠点の整備▽市民窓口の新設▽ノバホール小ホールの機能向上▽つくばセンター広場の機能向上──などを盛り込んだ。

 このうち、新たな市民活動拠点の整備では、現在の吾妻交流センター、市民活動センターなどの機能を拡充したうえで、消費生活センターや国際交流機能などを1カ所に集約する。これにより、市民の交流や活動を支援し居場所となる施設の形成を図る。

 市民窓口の新設は、市民からの要望が多かったために新たに整備する。ノバホール小ホールの機能向上は、現在の1階から大ホールと同じ2階フロアへ移動することで利便性を高めるとともに、防音などの機能向上を図っていく。

 つくばセンター広場の機能向上は、ペデストリアンデッキとの一体的利用を促進するためにエスカレーター2基を新設するほか、動線の改善やイベントなどが実施しやすくなるように改修工事を行う。

 施設ごとの工事内容をみると、つくばセンタービルでは、現在のつくばイノベーションプラザ、アイアイモールの一部、市民活動センター部分の約2500平方m程度を対象とし、内装や設備の改修を行う。

 1階は多目的に利用できるフリースペースをはじめ、吾妻交流センターと市民活動センターの機能を拡充した新たな市民活動拠点として音楽室兼会議室、調理室、和室、事務室(市民活動総合センター)のほか、新設する市民窓口などを設置する。2階は市民活動拠点のエントランスのほか、ノバホール小ホールを整備していく。3階はノバホール大ホールと視聴覚ホール、会議室などの改修工事を行う。

 つくばセンター広場では、フォーラムへの動線を改善するためにエスカレーターを新設するほか、大階段の拡幅、電源盤の増設、倉庫の改修、フォーラムへの屋根の設置などを行う予定だ。

 工事の進め方は6つのエリア(広場南側、広場北側、新たな市民活動拠点、ノバ小ホール・視聴覚ホール、現市民活動センター部分、4階の現吾妻交流センター解体)に分けて実施していく。

 なお、つくば駅前ではつくばセンタービルの改修に加えて、日本エスコン(本社・東京都港区)が地域密着型ショッピングセンター「トナリエつくばスクエア」の開発を手掛けている。市ではこうした取り組みを踏まえつつ、官民一体で駅前の賑わい創出を図る考えだ。

Comments are closed.


Powered by WordPress, WP Theme designed by WSC Project.