パシコンを選定 複合交流拠点の基本設計(かすみがうら市)

[2021/8/19 茨城版]
 かすみがうら市は10日、「市複合交流拠点施設基本設計業務委託」に係る公募型プロポーザルについて、契約候補者にパシフィックコンサルタンツ茨城事務所(水戸市)を選定した。近く同社と契約を締結し、設計業務に着手する。基本設計策定後は、22年度に用地取得と実施設計、23年度に建築工事と公園工事を行うスケジュールとなっている。

 今回のプロポーザルでは、神立駅近くの稲吉南地内に交流拠点施設を整備するための基本設計を行う。この施設整備は、窓口機能の移転とサービス拡充、都市計画道路神立停車場線沿線区域へのコミュニティ機能の新設という理由のほか、同市の都市公園保有面積が県内の平均値を大きく下回ることなどを受けて実施する。

 さらに昨年度に開通した神立停車場線の付近に、公共施設が存在せず、避難場所や防災倉庫などの防災拠点が少なくいことが指摘され、有事を想定した際のハブ拠点が求められている。

 また、昨年度に実施した中心市街地土地利用基本構想策定調査業務では、交流拠点を整備する際、学生が利用できる学習スペースや子どもが安心して遊ぶことができる公園を複合した施設に対してニーズが高いことが判明した。

 そこで市はこれらの市民ニーズを満たす交流拠点と公園を整備することを決定。基本設計では、価格のみでなく、経験と専門知識を有する業者の実績、提案力、作業体制などを総合的に判断するためにプロポーザル方式で実施することになった。

 建設場所は稲吉南2丁目の一部の敷地約2万8300平方m。敷地北側は神立停車場線に接道し、神立駅からは約660mの距離の立地となる。敷地全体のうち、交流拠点には約5000平方mを活用し、残りの面積は公園として整備する。なお、駐車場の面積は適宜設定すると定めた。

 設計を行う上での基本方針は、▽若者・学生が気軽に立ち寄ることができて、日常の居場所となる場▽子育て世代が子どもとともに安心して立ち寄ることができ、子どもも安心して遊べる場▽地域住民が生きがいや活躍の場、災害時の避難の場など多目的に利用し、地域コミュニティを形成する場▽来訪者の待合・休憩の場となり、市の観光情報や地域情報を発信する場──を盛り込んだ。

 複合化を行う機能については、▽窓口機能(中央出張所の機能を移転し、サービスを拡充)▽コミュニティ機能(神立停車場沿線でのコミュニティ機能新設)▽図書、学習機能▽防災機能を有した公園──などを想定する。

 想定事業費は、用地取得と基本・実施設計、工事監理、造成工事、本体工事、外構工事、公園工事、防災倉庫などを含めて税込25億6728万5000円に設定。ただし、この事業費は確定した金額ではなく、最小の経費で最大の効果を生むことを求めている。

 業務では、▽市民意向把握支援業務▽民間活力導入のためのサウンディング調査業務▽基本設計業務▽概算工事費の算出──などを行う。

 このうち、基本設計では市民の意向とサウンディング調査結果を踏まえ、複合交流拠点施設のプランを3案ほど作成し、建築工法別にイニシャルコスト・ランニングコストのメリットを比較し、最適な施設計画を行うことを要求する。

 スケジュールとしては、本年度に用地交渉と基本設計を行い、22年度に用地取得と実施設計を策定する。23年度には建築工事と公園工事を行い、24年度に施設の供用開始、25年度に公園の供用開始を予定する。

 本年度の当初予算では、複合交流拠点施設基本設計及び測量調査等業務委託料に4672万円を予算化した。また、用地取得費は22年度までの債務負担行為に11億円を設定している。

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