砂沼にキャンプ場 民間事業者の公募を開始(県地域振興課)

[2021/9/2 茨城版]
 県地域振興課はこのほど、砂沼広域公園内砂沼サンビーチ跡地アウトドア複合拠点設置管理運営事業者の公募を開始した。今回の公募では砂沼サンビーチ跡地約5.2haを対象に、高規格キャンプ場やアスレチック施設をはじめとするアウトドア複合拠点の整備・運営を行う事業者の選定を行う。申請書は10月5日から29日まで受け付け、11月下旬に事業者を選定する見通しだ。

 砂沼サンビーチは1979年7月に県開発公社が整備を実施。下妻市長塚乙の砂沼広域公園内にある同施設は敷地約5ha内に、施設管理棟をはじめ、ウォータースライダーや流れるプールなど10種類のプールを配置している。

 2009年4月に開発公社は下妻市に施設を無償で譲渡。しかしその後、施設の老朽化に加えて入場者数の減少を受けて、市は19年3月に施設を廃止した。用地は県が所有することから、県は昨年秋に利活用に向けた調査を実施した。なお、調査業務はスペースキー(東京都渋谷区)が担当している。

 調査では跡地の現状分析や課題整理を行い、市場性や収益性、地域経済の貢献度に加え、砂沼ならではの地域資源の活用などの観点を踏まえ、最も有効な活用方策について調査・検討を行った。

 利活用の際の基本的な考え方として▽県内外から人を呼び込み、楽しめる県西地域の交流拠点▽民間事業者のアイデアや投資による持続可能な施設▽「家族とともに楽しい思い出を作れる場」として砂沼サンビーチが果たしてきた機能面のレガシーを継承する施設──の3点を盛り込んだ。

 その結果、プールとしての再生は全国的な市場縮小や民間事業者の進出意向がなく、整備は困難と判断。効果的な利活用として、市場性や収益性、地域貢献の観点から高規格なキャンプ施設が最有力と結論付けた。さらに、砂沼の特性を活かし、本格アスレチックと水上アクティビティ、ランニングステーションの複合型アウトドア拠点が効果的だと提示した。

 この調査結果に基づきこのほど、アウトドア複合拠点の整備・運営を行う事業者を募集することになった。事業内容では、▽跡地利活用調査で示した「都心近傍の湖畔における広々として高質なアウトドア拠点」というコンセプトに合致すること▽持続可能な事業スキームのもと、近隣施設と連携し、オールシーズンで賑わいを創出するとともに、地域経済への貢献や周辺環境への調和を図ること──の2点の方向性を踏まえることが求められる。公募する施設では、必須提案はキャンプ・アスレチック施設の整備・運営とし、任意提案は水上アクティビティ用桟橋の整備・運営管理と、その他関連施設となっている。

 なお、既存施設の取り扱いについては、事業者との協議の上、継続使用しない既存施設(上物)は県開発公社で解体撤去を行う。既存施設の継続使用を希望する場合、所有者である下妻市との協議が必要となる。なお、解体工事には1年から1年半程度の期間が必要になるという。

 既存施設の地下に埋設している基礎杭については、新施設建設に支障がある場合、県開発公社が撤去することになる。

 事業の予定許可期間は原則着工から10年以内とし、1回を限度に更新することを予定。そのため、運営期間は最長で20年間となる。

 応募資格は、都市公園または同公園に類似した施設の管理運営の実績などが求められる。

 現地視察会の申し込み期限は9日とし、現地視察は16日に実施する。応募申請書は10月5日から29日まで受け付ける。その後、書類審査とプレゼンテーションを行い、11月下旬にも選定結果を通知する予定だ。

 公募に関する問い合わせは、県政策企画部地域振興課(電話029-301-2678)まで。

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