新駅舎の実施設計 駅西交流拠点で社会実験へ(常陸大宮市補正案)

[2021/9/3 茨城版]
 常陸大宮市は定例市議会に補正予算案を提案している。一般会計(補正第5号)では、9億5882万円を追加し、総額を240億0530万円とする。主なものでは、常陸大宮駅周辺整備事業で、東西自由通路及び駅舎整備事業に伴う実施設計委託料負担金として限度額9250万円の債務負担行為を設定。このほか、駅西交流拠点の整備に向けた社会実験、市道10163号線(下町)の改良工事などを行う。大宮運動公園市民球場では、改修工事に向けた実施設計委託料などを予算化している。

 常陸大宮駅周辺整備事業では、20年3月に駅周辺整備計画を策定し、重点整備期間とした第1期期間(19-25年度)に、都計道大宮停車場線などの道路事業や東西自由通路と駅舎改築、駅前広場(駅東口広場・駐車場整備、駅西口広場・駐車場整備)を中心に整備する。

 このうち、東西自由通路と駅舎改築では昨年、JR東日本と協定を結び、東西自由通路整備と駅舎改築へ基本設計の策定作業に着手し、9月中にもまとまる予定となっている。新駅舎を駅東側に地平駅として設置し、自由通路(通路部幅員3.5m)により駅東西を結ぶ。駅東西には市が駅前広場を整備することで、ロータリーにより大型バスも旋回・停車できる空間とする。予算が決まれば、JRと協定を結んで10月には実施設計を委託し、21-22年度でまとめる計画だ。

 駅西の市有地では交流拠点整備を計画し、現在は基本計画の策定やサウンディング型市場調査の手続きを進めている。計画地は、先行取得した約1.4haの酒造会社跡地のうち、駅前広場や周辺道路整備に活用する約0.65haを除いた約0.75haとする。19年度に駅西交流拠点化構想を策定し、子育て環境の整った街並みの景観と調和した「公園」が相応しいとの考えを定めた。

 今回行う社会実験では、▽子育て支援に資する社会実験(交流拠点のコンセプトに基づく公園の体験)▽あかりの社会実験(防犯に配慮した安心・安全な明るい公園の体験)▽インクルーシブ遊具借上げ▽市有地整地工事(社会実験会場の整地)──などを行う。実証結果は、次年度に予定する実施設計に反映させる方針だ。

 常陸大宮駅周辺整備事業ではこのほか、道路改良関係費に9300万円を予算化。市道10163号線などを中心に改良工事を行うほか、配水管布設工事費や管渠敷設工事費も計上されている。

 このほかの補正では、御前山ダムハイキングコース整備委託料に129万円を計上。現在整備されているハイキングコースから湖面を見渡せる場所までの新たなコースを整備するため、支障木の伐採や安全ロープの設置などを行う。

 花立自然公園では、従来から崩れつつあった法面の改修工事を行うため、実施設計委託料450万円を予算化する。工事は22年度に単年で実施する計画だ。

 道路維持費には、市道40041号線(鷲子)と市道21608号線(若林)、市道1-22号線(盛金)の3路線で舗装工事を行うため、工事費1980万円を計上した。道路新設改良費では、市道10244号線(中富町)の測量設計等委託料に410万円、市道10163号線や市道10300号線(石沢)の改良工事費に1億0061万円を予算化する。

 大宮運動公園市民球場では、グラウンドや老朽化したスコアボードなどの改修工事に向けて実施設計委託料1342万円を確保する。グラウンドでは暗渠排水の状況を確認した上での工事となるため、年次計画を立てながら工事を進めていく計画だ。

 大宮中学校の北校舎では、改修工事費に1970万円を予算化。8月にあった大雨時に雨漏りが発生したことから、屋上の防水工事や被害を受けた天井や床などの改修工事を実施する。

Comments are closed.


Powered by WordPress, WP Theme designed by WSC Project.