来年度に基本協定 常陸多賀駅周辺の地区整備(日立市)

[2021/9/18 茨城版]
 日立市は、常陸多賀駅周辺地区整備計画で、本年度は駅周辺の測量などを進めている。測量に合わせて東西自由通路や橋上駅舎、ひたちBRTルートなどの配置計画などもJRと協議を進め、22年度には施設整備に向けた基本協定をJRと締結し、基本設計などにも着手する計画だ。

 常陸多賀駅は市内にあるJR常磐線5駅のうち南から2番目にあり、周辺地区は市内で最も多くの人口を有している。17年度末には新公共交通システムの「ひたちBRT」が同駅に乗り入れ、19年4月には専用道路による運行を開始しているが、線路による東西の分断や、東口駅前の未整備による西口駅前広場の交通混雑、1955年完成の駅舎老朽化などの課題を抱え、地域の活性化なども急務となっていた。

 こうした状況を受け、JR常磐線常陸多賀駅周辺について、BRT乗り入れに伴う交通結節点としての機能強化や、常磐線の東西に形成された市街地の連携など、まちづくりの課題を解決する駅周辺の一体的な整備を行うものとして今回の事業を計画した。19年度には国土交通省による官民連携基盤整備推進調査費が配分され、常陸多賀駅周辺地区整備計画策定委員会を設置して、昨年3月までに常陸多賀駅周辺地区整備計画としてまとめた。

 施設整備に当たっては、駅周辺施設の整備を短期的・重点的に整備し、これと並行しながら中長期的に各種の施設整備などを進める考え。

 短期的・重点的な整備では、BRTの日立駅方面へのルート延伸整備を見据えて、▽駅東口の広場整備▽東西自由通路・駅舎の整備▽南北アクセス道路の整備──を掲げ、28年度中の完了を目指す。中長期的な施設整備では、駅西側に隣接する市有駐車場などを含めて、民間事業者を活用しながらにぎわい創出に向けた公共公益施設の誘致などを図っていく考えで、事業の進捗状況を見ながら再開発やPFIなどの事業手法を検討していく。駅東口広場や関連道路などの面整備については、土地区画整理事業などの手法も視野に入れている。

 整備計画では、駅東口広場や東西自由通路・駅舎、南北アクセス道路について、駅東口広場の位置やBRT跨線橋設置位置の違いにより2つのルート案を示したが、現在では自由通路に併走して線路を直角に横断するルート案に近い形で測量などを進めている。駅舎については、東西自由通路上に設置する橋上駅舎とするもようだ。

 本年度は、測量などの現況調査を行いながらJRと協議を進め、おおよその配置計画を定める考え。配置計画がまとまれば、22年度にはJRと基本協定を結び、合わせて基本設計にも着手する。

 整備計画でのスケジュールによると、駅東口広場と東西自由通路・駅舎、南北アクセス道路については23年度中をめどに調査や設計、都市計画の手続きを終え、24年度からの着工を目指している。完成は28年度中を予定している。

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