青沼に休憩施設 地域振興施設の併設を想定(東関道連絡会議)

[2021/9/23 茨城版]
 国土交通省やNEXCO東日本などの事業者と、県や沿線の関係自治体らで構成する東関東自動車道水戸線(潮来~鉾田)事業連絡調整会議は16日、第4回会合をウェブ会議方式で開催した。今回は事業の進捗状況や休憩施設の状況などについて協議を行った。このうち、休憩施設については、昨年12月の第3回会合で示された候補地2カ所を比較検討し、地域振興施設の併設を見据えるなどの総合的観点から、主要地方道水戸鉾田佐原線との交差部である行方市青沼地内とすることを確認した。

 この調整会議は、地元の県、市と事業の進捗状況や事業実施に向けた課題などの情報共有を図り、事業をより一層推進することを目的に設置されたもので、19年12月に初会合を開催。現在事業中である東関東自動車道水戸線の当該区間(延長30.9km)については、順次用地を取得した箇所から順次工事に着手するなど、事業の速やかな進捗を目指して工事を進めている。

 今回の会合では、前回に引き続き、事業の進捗状況に関する報告や、休憩施設の整備などについて確認した。事業の進捗状況では、横断函渠や本線函渠、地盤改良、調整池、橋梁上部、橋梁下部工事などを施工中で、09年度から進めている用地取得の全体進捗率は約98%、14年度に着手した埋蔵文化財調査の全体進捗率は約99%となることなどが報告された。

 前回の会合で行方市内に2カ所の候補地が示された休憩施設では、候補地となった水戸鉾田佐原線との交差箇所(行方市青沼)と、国道354号との交差箇所(行方市両宿)の2カ所について、高速道路の休憩施設や地域振興などの観点から候補2カ所の比較検討を行った。

 高速道路の休憩施設としての観点からは、▽安全性(ICとの距離、防災機能)▽経済性(整備コスト)▽土地利用状況▽施工性▽利便性(既存休憩施設からの施設間隔)──について検討を実施。また、地域振興の観点からは、地域振興施設併設の適用性(市域とのアクセス性、防災機能・拠点、経済性・整備コスト)について検討を行った。

 その結果、安全性や経済性、地域振興施設併設の適用性などで青沼の候補地が両宿の候補地より適しているとされた。地域振興施設併設の適用性において青沼の候補地は、大地部にあることで洪水などのリスク低いため、防災拠点として適しているとしたほか、整備コストについては、地盤が良く軟弱地盤対策が不要なことなどを優位性に挙げている。

 これらの結果により、設置位置については、道路利用者の利便性向上、整備コスト、防災機能の確保等に加え、農産物などの地域資源が有効活用されるなど、地域振興がより一層促進される拠点となるよう地域振興施設の併設を見据えた総合的な観点から、青沼を候補地にすることを確認した。

 今後、休憩施設の整備形態や地域振興施設の併設について、県や沿線自治体、事業者が相互に協力しながら引き続き、検討・調整を進めていくとしている。

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