野球場の改修設計 プロポーザルの手続き開始(日立市)

[2021/9/25 茨城版]
 日立市はこのほど、市民運動公園野球場の改修計画で、基本設計業務に係る公募型プロポーザルの手続きを開始した。この改修は施設の老朽化や狭あい化などから計画したもの。委託上限額は税込2293万5000円とし、履行期間は22年3月31日に設定。参加表明書の提出は10月11日まで受け付ける。基本設計を年度内にまとめたあと、22年度に実施設計を策定し、23年度の着工を目指す。

 市民運動公園野球場は1972年に完成し、事務所(延べ499平方m)やスタンド(延べ1750平方m)、両翼94m(中堅120m)のグラウンドなどが立地している。11年3月に発生した東日本大震災時には、バックネット裏にある2本の支柱の基礎部分が移動してコンクリート柱が破損し、グラウンドなど施設内外に大きなダメージを受けたが、同年6月までに復旧工事が完了した。

 完成後50年近くが経過するなど老朽化も進んでいるほか、バリアフリー化や女子トイレの不足、施設の狭あい化などの問題も指摘されている。バリアフリー化や女子トイレの不足については、狭あい化により改修するためのスペースがないことなども課題となっている。17年度に策定した長寿命化計画では、メインスタンドや内野スタンドなどの主要施設や各トイレなどが10年以内に更新が必要だと診断された。

 このため、メインスタンドでは施設の拡大が必要で、改築も視野に入れた規模拡大も想定する。一方、都市公園法の制約や施設を使用しながらの工事が必要となるため、20年度には基本計画を策定し、整備の方向性をまとめた。

 基本計画では、全国大会や関東大会などのスポーツ大会が開催できる広域交流拠点施設を目指すとした上で、整備目標には市民の誰もがスポーツ・レクリエーション活動に親しむことができる「市民スポーツの拠点」、プロ野球や社会人野球などを観戦できる「観るスポーツの拠点」、市民が憩い、災害時の避難拠点としての役割も担う「市民の集う憩いの都市公園」を掲げた。

 施設整備に当たっては、19年度に整備したスコアボードを最大限に活用することを踏まえ、既存野球場の改修により整備を進める。メインスタンドと内野スタンド(鉄骨部)は老朽化が進み、旧耐震基準である一方、改修や増築による整備が困難であることから改築を計画し、ユニバーサルデザインに基づき一体的な観覧席と諸室の整備を行う。これにより、観覧席は現在の約1万2000人(内野席5000人、芝生外野席7000人)から、約1万5000人以上に拡大する。

 フィールド部は、プロ野球の試合誘致へ外野スタンドを改修して両翼100m(中堅122m)に拡張する。このほか、安心・安全な施設利用を図るため、飛球対策用防球ネットを整備するほか、夜間利用が可能となるよう照明設備の設置、都市公園機能の拡充(市民の憩いの場の整備)などを行う。これらの整備面積は、建築面積3170平方m(外野スタンド含む)、延べ面積4130平方m(観覧席・外野スタンド含む)を想定している。

 プロポーザルへの参加形態は単体又は2者JVとする。単体企業やJV代表者の資格は、11年4月以降に観覧席を有する野球場や屋外体育施設の新築・増改築(観覧席5000席以上、増築の場合は1000席以上の観覧席を含むこと)の設計実績のあることなど。

 参加表明書の提出期限は10月11日、技術提案書の提出期限は10月26日となり、一次審査を11月上旬、二次審査とヒアリングを11月中旬に実施する。業務委託上限額は税込み2293万5000円とする。

 基本設計の履行期間は22年3月31日までで、22年度は委託業者により引き続き実施設計をまとめる。23年度にはメインスタンドの改築やフィールド拡張などの第1期工事に着手し、25年度に一部供用を開始する予定だ。

Comments are closed.


Powered by WordPress, WP Theme designed by WSC Project.