民活導入を調査へ 石下駅前広場などの再整備(常総市)

[2021/10/5 茨城版]
 常総市は本年度から石下駅周辺基盤整備の検討調査に取り組む。調査業務では、駅前周辺での広場や市道のインフラ整備に加え、サイクリングロード拠点と自転車道整備などについて、民間活力導入の可能性などを検討していく。事業費は9月補正で1600万円を確保。9月27日には指名通知を行い、10月27日の開札を予定する。年度内にも調査結果をまとめ、整備の方向性を決定していく。

 この事業は石下駅周辺の利便性確保や東部拠点地区の未利用地理活用などの課題解決を目指すものとして計画した。本年7月上旬には国土交通省の官民連携基盤整備推進調査費の第2回配分で、同市の「石下駅周辺における交通結節機能強化のための基盤整備検討調査」が採択となった。これを受けて、市は調査業務に着手する。

 昨年度にまとめたまちづくり構想によると、石下駅周辺では都市計画道路石下駅中沼線の整備が開始されたことなどを受け、駅前広場の整備が求められていた。このため、駅に近い旧庁舎跡地や、東部拠点地区の未利用地も活用し、石下市街地拠点の再生と石下東部拠点機能の強化による2つの拠点をつなぐ賑わいづくりを計画した。事業の推進に当たっては、財政負担を最小限に抑えるため、民間事業者を呼び込みながら施設整備などを進めていく。

 石下駅周辺については、駅東西の駅前広場の環境整備により、鉄道利用者への利便性向上などを図る。駅前広場は対象区域が市有地でないため、JA常総ひかりや鉄道事業者の関東鉄道などと合同で整備を進める。駅に近い石下庁舎跡地は、民間事業者の活用により住民が交流・休憩できる自由な空間の整備を目指し、JAなどとも連携しながら交流スペースや駅利用者の待合、学生の勉強スペースや働き方の多様化に対応した施設の整備を検討する。整備イメージには、駐車場や多目的広場(イベント広場兼用)、拠点施設(子育て、コワーキング、市民活動等)、商業施設(コンビニエンスストア等)、ポケットパーク、防災施設などを想定する。

 東部拠点では、石下地区の新しい拠点として、未利用地(約4ha)を含む約15haを都市機能誘導区域として位置付け、既存の石下庁舎や総合福祉センター、地域交流センターなどと連携しながら交流人口拡大を目指したエリア活用を行う。未利用地の整備は民間事業者を活用し、子育てや高齢者福祉なども含めた生活支援機能の整備を目指すとしたほか、人が集まり大規模なイベントや周辺住民の交流・活動するスペースの整備を目指す。また、22年度に開業予定の「道の駅常総(仮称)」を軸とし、東部拠点への交流人口を増やせるような取り組みを検討するとした。

 このうち、民間事業者による整備では、ハウスメーカーによる子育て世帯向けの住宅整備(24年度予定)や、東部拠点未利用地で公民連携手法による賑わい拠点施設(複合施設等)整備(25年度予定)、鉄道会社によるパークアンドライド用の駐車場整備(20年度以降)などを想定する。

 市では整備に向けた方向付けを行うほか、駅前広場や周辺道路、自転車通行空間の整備に向けた現況調査・概略設計・整備計画の検討、駅前広場の整備・管理運営に係るPPP/PFI導入可能性検討なども実施していく。今後、基本計画の策定を含めて22年度中には方向付けを行う考えで、順調に進めば、民間への意向調査なども行いながら、24年度にも事業化する方針だ。

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