坂倉JVに設計委託 つくばセンタービル再整備(つくば市)

[2021/10/16 茨城版]
 つくば市はこのほど、「3国補つくばセンタービル公共施設改修設計業務委託」に係る一般競争入札で、坂倉建築研究所(東京都港区)・andHAND建築設計事務所(つくば市)JVが3899万円で落札した。履行期限は22年3月18日に設定。設計策定後は、改修工事を22-23年度の2カ年で実施し、23年度中の供用開始を目指す。

 業務内容は、つくばセンタービルとつくばセンター広場の改修工事に係る実施設計業務となる。ビルの改修範囲は約3000平方mで、設備を含めたリニューアルを行う。広場ではアプローチの改修や広場の修繕などを実施する。基本計画ではエスカレーターを北側と西側に2基設置する予定だったが、外観を維持するために西側の1基のみに変更した。概算工事費は当初、約9億0970万円と試算されていたが、計画変更により約1億円程度の減額が見込まれる。

 つくばセンタービルは建築家である磯崎新氏の設計により、1983年に吾妻1丁目地内の1万3284平方mの敷地に建設された。建物の構造・規模はRC造延べ3万1432平方m。研究学園都市のシンボルとして長年親しまれてきたが、建築後38年が経過して、社会情勢や周辺環境の変化などによる課題が顕在化したため、ビルのあり方やリニューアルに向けた検討に着手。20年度には基本計画を策定した。基本計画によると、公共施設については駅からの近接性や立地における高い拠点性を活かして、さらなる市民サービスの向上を図るため、新たな市民活動拠点として再整備する方向性を示した。

 リニューアルの対象は、市が区分所有する公共施設のうちノバホール本館以外の部分となる。整備方針は、▽センター広場へのアクセス、視認性の向上▽ノバ小ホールの機能強化、ノバホール大ホール・小ホールの連携▽公共施設の利便性と機能拡充──などを盛り込んだ。

 このうち、センター広場へのアクセスや視認性の向上では、ペデストリアンデッキとセンター広場の一体的利用を促進するため、エスカレーター1基を新設する。また、広場への大型機材などを搬入するために車両アクセスの新設なども行う。

 ノバ小ホールの機能強化とノバホール大ホール・小ホールの連携では、現在1階にある小ホールを大ホールと同じ2階フロアへ移動することで利便性を高めるとともに、遮音性能の確保を図る。ステージバックヤードを完備し、さまざまな利用の可能性に配慮する。

 公共施設の利便性と機能拡充では、吾妻交流センターと市民活動センター、消費者生活センター、国際交流機能を統合するとともに、市民窓口を新設し、市民交流の促進や市民サービス機能の向上を図る。音楽室や調理室の機能向上、フリースペースの拡充によりさまざまな市民ニーズに対応するほか、エレベーターを新設し利用しやすい動線を創出する。

 つくばセンタービルの改修では、つくばイノベーションプラザとアイアイモールの一部、市民活動センター部分が対象となる。市が区分所有する部分で、内装改修や設備更新などを行っていく。

 1階は多目的に利用できるフリースペースをはじめ、吾妻交流センターと市民活動センターの機能を拡充した新たな市民活動拠点として、音楽室兼会議室、調理室、和室、事務室(市民活動総合センター)のほか、市民窓口などを新設。2階は市民活動拠点のエントランスのほか、ノバホール小ホールを整備する。3階はノバホール大ホールと視聴覚ホール、会議室などの改修工事を行う。

 つくばセンター広場では、フォーラムへの動線を改善するためにエスカレーターを新設するほか、電源盤の増設、倉庫の改修を予定している。

 改修工事は6つのエリア(広場南側、広場北側、新たな市民活動拠点、ノバ小ホール・視聴覚ホール、現市民活動センター部分、4階の現吾妻交流センター解体)に分けて実施する計画だ。

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