来年度に組合成立 取手駅再開発 26年度までの完成目指す(取手市)

[2021/10/20 茨城版]
 取手市が進める取手駅北土地区画整理事業では本年度、市施工による駅前交通広場整備などを進めている。また、施行区域内のA街区(0.7ha)に計画する市街地再開発事業では、22年度中の組合設立に向けて、本年度末にも都市計画決定する見通し。順調に進めば、24年度ごろまでに着工し、25年度から26年度ごろの完成を予定している。

  取手駅北土地区画整理事業はこれまで、取手駅北土地利用構想を策定し、エリア内をA・B・C街区と北部・西部地区に分けて、それぞれの土地利用方針に基づいた整備を進めてきた。線路沿いのC街区に自転車駐車場や歩行者デッキ、民間事業者による医療モールなどを整備。エリア北側のB街区には、中心施設となる取手ウェルネスプラザと多目的広場公園の整備が行われ、15年10月に供用を開始した。

 現在計画中のA街区はエリア南側に位置するもので、14年度から事業着手し、ランドブレイン(東京都千代田区)により基本計画を策定した。A街区は東側に西口駅前広場が隣接し、土地利用方針では▽市民の日常の生活を支え、賑わいを生む商業・業務機能▽健康・医療・福祉を支える商業・業務機能▽市民の芸術文化活動や多目的利用できるギャラリーやコンベンション機能──などを掲げる。これまで市が主体となって整備を進めてきたB・C街区と違い、エリア内に民間のビルや宅地が立地するなど、事業を実施するに当たっては、地権者の意向を踏まえながら土地の高度利用を図る(共同化を目指す)ことを位置付けている。

 16年7月には、組合施行による市街地再開発事業に向け、関係権利者らで構成される「取手駅西口A街区共同化事業検討会」を設立。その後、▽都心居住の誘導▽都市機能の集積▽都市環境の創出──による「取手らしさを再創する魅力ある都心づくり」を目指し、17年7月に取手駅西口A街区再開発基本構想を策定した。

 基本構想の策定を受け、18年1月には事業協力者として大京・戸田建設JVを選定し、準備組合設立に向けた地権者らの合意形成に向けて技術的助言などの支援を行い、19年6月に関係権利者らによる取手駅西口A街区地区市街地再開発準備組合が設立。その後は、事業協力者とともに施設計画や事業収支の検討、民間事業者へのヒアリングを進めている。

 大京・戸田建設JVによる再開発ビルの提案は、開発コンセプトに「まちの賑わいと活力を生み出す『取手らしい居場所』を」を掲げ、都市機能では、商業・業務機能、公共公益機能、都市型集合住宅、広場空間を集約する。建築物は、駐車場(A棟)と集合住宅(B棟)を建設し、A棟にはサテライト図書館や商業・業務施設なども設ける。B棟は市内ナンバーワンのタワー型マンションとして、低層階にはサービス付高齢者向け住宅や保育施設などを設置する。施設規模は最大30階建て、住宅戸数約250戸を見込んでいる。

 市では、都市計画決定など法的支援を行うほか、区画整理事業により駅に直結するペデストリアンデッキや駅西口の駅前広場整備などを進めていく。ペデストリアンデッキについては本年度、1期工事として大竹建設・コウキ建設JVによる既存ペデの改修工事などに着手した。約4900平方mで計画する駅前広場には、エリア内にバス停やタクシー乗降場、身障者用乗降場、一般車用乗降場を整備。本年度は暫定広場の整備を行い、22年度には新駅前交通広場に着工する。工事は、暫定広場を整備したあと、2期から3期に分けて本工事を実施する予定だ。

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